ぶあいそうな手紙のレビュー・感想・評価
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優しい~
とても好き !
お話も画(え)も、そして音楽も !!
エルネストのウィットに富んだセリフやダンスシーンのキュートさ、
手紙の文章のセンスの良さもステキ !!!
ルシアの手紙に
「映画館には携帯がない」的なこと書いてあったけど、妙に共感。
だから、わたしも映画館が好き!
歳を重ねて孤独の影が近づいてきても、
決して一人ぼっちにはならないのは、
エルネストが真面目に楽しんで生きてきたからだよね。
そんな人徳者の彼、少々頑固にはなっているけれども、
流石の年の功でビアより何枚も上手で、
視力は衰えても他人を見極める眼は曇っていない。
きちんと生きてきたら周りには優しい人が集まる。
ラスト、ビアにも息子にも、親愛なるルシアにも、
そして自分にも、きちんとハッピーエンドをもたらす、
いろんな愛の深さに感動。
誰かに真っすぐな手紙を書きたくなります。
やや残念
老い。世界共通の社会問題だと強く感じた。国や人種が違っても。
叙情的で良かったが、いくつか残念ポイントはある。
ビアにあまり魅力を感じなかった。
エルネストがなぜビアに頼もうと思ったか、理由がよくわからない。
人間性を試してみてまでなぜ?
ウルグアイから移り住んで50年近くの人生についてあまり語られることがなかった気がする。掘り下げて欲しかった。
室内のシーンが多くて、ポルト・アレグレの街並みなどがあまり見られなかったのも残念。
隣人ハビエルとの関係は見ていて微笑ましかったな。
しかし、ビアはどこから来たんだろう?
ファベーラではなさそうだが、家庭環境についてわからなかったし、悪事がバレても全く悪びれないところがちょっと。
23歳にしてはやることが幼いような。
このご時世周りが心配するのも無理はない。
ビアの彼氏に殺されなかったのもある意味ラッキー。ブラジルだし。
ウルグアイ出身なのになぜブエノス・アイレスが頻繁に出てくるのだろう。
平凡
手紙の代筆及び代読を通して、通りすがりの娘との交流を描いた作品だが、キャラはそれぞれ活きている。しかし、内容が平凡過ぎて退屈。これといったエピソードもなければ、手紙の内容も凡庸。脚本のまずさが目立った作品でした。
なんともかわいらしいラテンアメリカの魅力溢れる映画
マイベストムービーに加わる映画に出会ってしまった。
なんと可愛らしい愛すべき映画でしょう。
ラテンアメリカの市井の人々、ノスタルジックな室内の佇まい、嘘つきで手が速くて、でも感受性が高くて憎めない女の子、ウルグアイ節炸裂のおじいさん、放置される貧富の差、それでも溢れ出る若者たちのエネルギー。そしてシーンや言葉や音楽は美しい。
主人公2人の年の差は半世紀以上あるけれど、あくまで対等な関係が微笑ましい。
南米に住んでいたことがあるので、エピソードや冗談の一つ一つに笑ってしまう。
慈愛溢れるブラジルの女性監督にブラボー!
そしてコロナウィルス感染拡大で公開が延期になる中、日本で先行公開されたことの幸運に感謝。
誰にも老いは等しくやってくるのだ
自分も老後を真剣に考えなければならない歳になった。眼の悪い老人と耳の遠い老人が隣人同士で、助け合って生きていくには限界だという設定は、笑い事ではない。
主人公は、壁などに手をおいて伝い歩きしなければならないほど視力が低下している。若かりし頃に思いを寄せた女性からの手紙を、ルーペを使っても読むことができない。
あるきっかけで知り合った、少し怪しい娘。彼女との交流で、主人公は新たな老後の生き方に踏み出すことができる。
全体的にゆったりと物語は進むが、それなりに事件も起きる。
隣人が概ね狂言回しの役割なのたが、彼の身にも退っ引きならない事態はやってくる。
ユーモラスなファンタジーでありながら、厳しい現実も見せる。
人は誰でも年を取るのだけれど、資本主義の行き先は核家族化を招き、孤独な老人は増えていく。
ハッピーエンドではあるが、身に積まされる部分のある映画だ。
銀行(?)で年金を受けとる際に、お札を額面ごとに違う色の封筒に入れてくれる。これは主人公独自の分類方法なのか、ブラジルでは普通のことなのか。
主人公の住まいは集合住宅だが、息子が売ろうとしているので区分所有なのだろう。だが、主人公が家賃の支払い猶予を頼みに行く場面があったような…勘違いか。
あまり見慣れないブラジルの映画なので文化や常識に不可思議な部分はあって、それを見る点でも面白かった。
曇天のポルトアレグレで花開く独居老人の恋物語
舞台はブラジル南部の都市ポルトアレグレ。ウルグアイからこの街にやってきて46年になる78歳のエルネストは妻に先立たれた独居老人。時折訪ねてくる息子ラミロにアパートを処分してサンパウロに移らないかと薦められているが住み慣れたアパートを手放す気になれない。ある日エルネストはアルゼンチン出身の隣人ハビエルからウルグアイから1通の手紙が届いていることを知らされる。差出人は昔の友人ルシアで、彼女の夫オラシオが亡くなったことを知らせる手紙だったエルネストは視力がすっかり衰えてしまい手紙を読むことが出来ない。家政婦のクリスチーナに代読を頼んでも手書きのスペイン語は読めないと断られる。そんな折あるきっかけで知り合った上の階に住んでいるビアに手紙を読んでもらってやっと内容を知ったエルネストは返事を書こうにも手元が覚束ない。ルシアの手紙に興味津々のビアに手紙の代筆を頼んだことでビアを介して文通が始まるが・・・。
終始曇天のポルトアレグレを舞台にした地味な人生讃歌。ルシアとエルネストの関係がビアの好奇心から少しずつ明らかになる展開と、頑固な独居老人エルネストが天真爛漫なビアに振り回されながら心の扉を少しずつ開いていく過程が交錯したところに慎ましやかに花開く結末に胸がジンとします。スペイン語とポルトガル語が飛び交うバイリンガルなお話ですがいわゆるラテンなケレン味はほとんど感じられず、その代わりに随所で引用される詩や小説の断片からラテン文学の香りが立ち上っていて、特にウルグアイの詩人マリオ・ベネデッティの叙情詩『なぜ我々は歌うのか』の朗読シーンはある意味本作のハイライトシーン。同じ詩に音楽監督のレオ・ヘンキンがメロディをつけた曲が流れるシーンの優雅さも印象的です。
こういう老境に差し掛かった人間が臨むささやかな冒険に巡り会う機会が多くなりましたが、そんな物語にイチイチハンカチを滲ませる自分もたいがいの年齢になったなとしみじみ思う今日この頃です。
エルネストの寂寥がひたひたと波を打つ
優しい老人の物語である。主人公エルネスト78歳。誰もがこんな風に老いることができればと願うような知性に溢れる老人だ。隣人ハビエルと老人同士のユーモアのある洒脱な会話を交わす一方、つつましい暮らしでさえ脅かすブラジル政府の福祉切り捨て政策もチクリと皮肉る。
街で暮らす若者たちは定職がなく生活が安定しない。老人たちと同様に若者たちにも不安が広がっている。そんな中で貧しい老人エルネストと貧しい若い女性ビアが出会い、互いの人間性を探り合いながらもささやかな幸せの時間を楽しむ。エルネストには多くの経験と思い出があり、人生のいくばくかの真実は承知している。ビアは五感がよく働き、様々な知識や教訓を吸収できるし、最新の電子機器に関してはエルネストよりずっと詳しい。
邦題の「ぶあいそうな手紙」も悪くないのだが、エルネストが口述しはじめた紋切り型の手紙ではなく、真情を率直に伝えたほうがいいというビアの提案を受け入れたことと、ビアが目の見えないエルネストに代わって手紙を書くことから、当方なら邦題を「ビアの代筆」としたい。
本作品は老境を迎えたエルネストの生き方を描いているとともに、エルネストの優しさと人柄に触れることで、正直に真っ直ぐに生きることを選択したビアの成長物語でもある。若者の瞬発力は体力だけではなく精神面にもあって、何が正解なのかを一瞬で理解する能力がある。そしてこれまで抱えてきた過去や人間関係をあっさり捨てる能力もある。そしてエルネストにはどうやらそれを予見していたフシがある。目は悪いがなかなかどうして侮れない老人なのだ。
人生は別れの連続だ。「さよならだけが人生だ」という漢詩もある。エルネストは抜け目がなくてずる賢いビアとの邂逅を楽しんだのだ。日常の損得だけで生きる家政婦にはそれが理解できなかった。終盤のエルネストの選択にはちょっと驚いたが、ビアの瞬発力を真似たのかもしれない。タクシーからいったん降りて、46年間暮らした街を港から眺めるシーンは、年老いたエルネストの寂寥がひたひたと波を打つようだった。いい作品だったと思う。
親愛なる…
ブラジル南部の町で一人暮らしをする78歳の文学好き爺さんと、23歳のちょっとやんちゃな女性が交流する話。
病気の為か視力が衰え、ものの輪郭ぐらいしか認識出来ず、拡大鏡を使っても文字を読めない主人公が、古い友人から手紙を受け取り、ご近所さんの姪っ子に読んで貰い展開していくストーリー。
晩ご飯が犬の昼ご飯になってしまったことへの対応とかをみると、悪い子ではないのかなとも感じつつ、爺さんが見えないのを良いことに、結構やらかす女の子に危なっかしさを感じる序盤。
それすらも見抜いている爺さんの大物感と、手紙のやり取りで温かさや信頼なんかも感じるけれど、やっぱりぶっ飛んでるしw
こういうテイストのブラジル映画は多分初めて鑑賞したと思うけれど、良く出来ていてヨーロッパ系の作品の様な感じがする。
基本ちょっとまったりゆったり穏やかに進行していき、寂しさや哀しさを孕みつつ、優しさに溢れた作品でなかなか面白かった。
高齢者は若者を若者は高齢者を必要としている
本作品、最初は、何処にでもいそうな頑固な年寄の日常を描いた作品かなと思っていましたが、単に頑固な年寄を描いた作品ではなく、なんとなく、年寄には、若い子が必要だし、逆に若い子には年寄が必要だね的な感じで内容が進んで行きます。
勿論、単館で上映されるような雰囲気むんむんで、お話も地味に進んで行きますが、不思議と共演の若い女性が話に絡んで来ると雰囲気も明るくなるしお話もいい感じで進んできます。
よくあるパターンと言えばパターンですが、しかし、ブラジルも良い映画を作りますね。
最後は何ともほろっとさせられました。
何とも味のある内容で良い映画でした。
@cinema_cafe
@cinemacafe.net_official)
タイトルなし
ブラジル南部ポルトアレグレの街
ちょっと頑固な78歳のエルネスト
旧友からの手紙の代読と代筆を
23歳のビアに頼む
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ビアとの出会いから
変わっていくエルネスト
孤独であったビアも
エルネストに心を開く
.
本・レコード・手紙
紡ぐ詩的な言葉の数々
エルネストが重ねてきた人生
老いるということは諦めることではない
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異なる文化・異なる世代との交流
家族への
友人への
関わりをもつ人々へ
愛や優しさのある素敵なお話でした
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隣人ハビエルとチェス中の会話♟️
思わず笑ってしまいます🤭
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カエターノ・ヴェローゾ
「ドレス1枚と愛ひとつ / Un Vestido Y Un Amor 」
素敵だったので聴いてみる🎧️
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