「人生の機微」ぶあいそうな手紙 マツドンさんの映画レビュー(感想・評価)
人生の機微
ブラジル映画って、ノリはいいけど、大味?
そんなイメージがあるのなら、みごとに裏切られる。
細部にいきとどき、言葉に繊細。
人生の機微を感じさせてくれるのに、
テンポよく飽きさせない。
主人公の2人、何より品の良さのようなものがにじみ出ている。
ほとんどの人は、この2人を好きになるんじゃないかな。
2人はいろんな意味で正反対。
でも、根本では似た者どうしのようにも思われる。
自分の中に自分を支える確固たるものがない。
そうした2人の交わりが、互いを変えていく。
そして、それぞれの境遇から一歩を踏み出す。
YouTubeにあるアゼヴェード監督のメッセージを見ると
なるほど、2人のキャラクターの良さは
監督自身なのだと理解できる。
彼女の他の作品もぜひ見てみたい、
そんな気持ちにさせてくれる、美しい映画です。
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