「親愛なる…」ぶあいそうな手紙 Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
親愛なる…
ブラジル南部の町で一人暮らしをする78歳の文学好き爺さんと、23歳のちょっとやんちゃな女性が交流する話。
病気の為か視力が衰え、ものの輪郭ぐらいしか認識出来ず、拡大鏡を使っても文字を読めない主人公が、古い友人から手紙を受け取り、ご近所さんの姪っ子に読んで貰い展開していくストーリー。
晩ご飯が犬の昼ご飯になってしまったことへの対応とかをみると、悪い子ではないのかなとも感じつつ、爺さんが見えないのを良いことに、結構やらかす女の子に危なっかしさを感じる序盤。
それすらも見抜いている爺さんの大物感と、手紙のやり取りで温かさや信頼なんかも感じるけれど、やっぱりぶっ飛んでるしw
こういうテイストのブラジル映画は多分初めて鑑賞したと思うけれど、良く出来ていてヨーロッパ系の作品の様な感じがする。
基本ちょっとまったりゆったり穏やかに進行していき、寂しさや哀しさを孕みつつ、優しさに溢れた作品でなかなか面白かった。
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