「《暴力》のある家庭に生まれて。そうした生い立ち、家庭環境がいかに影...」行き止まりの世界に生まれて よしさんの映画レビュー(感想・評価)
《暴力》のある家庭に生まれて。そうした生い立ち、家庭環境がいかに影...
《暴力》のある家庭に生まれて。そうした生い立ち、家庭環境がいかに影響を与え、暗い影を落とすかについて。誰だって泣く。白人←アジア系→黒人。どうにもこうにもならない最悪な人生、どうしようもない葛藤、山積みな問題。そんな時でもいつだってスケートボードと仲間はそばにいた、スケートボードさえできればよかった、それをしているときだけは。継親への恐怖の記憶、親への複雑な気持ち。貧困層と暴力が多い街、ここから出ていけないのか。事実は小説より奇なりと言うけど、本当にすごくうまく切り取り纏められていて、また当人たちの葛藤しながらもしっかりと考えられた末の言葉選びと魂の叫びに激しく揺り動かされた。10年に渡る嘘偽りのない真実の物語、歳月が積み上げる感動、エモーショナルなカタルシス。合間合間のビルボードの使い方が効果的、音楽も良い。破壊と創造、長年にわたる苦しみと微かな希望。最後は全身から鳥肌が立つ思いだった。本当に素晴らしく感動。人種差別や子育て、親になるということ、今のアメリカをよく映し出している傑作ドキュメンタリー。彼らの人生はまだまだ(これから本当の意味で)続いていくけど、カット。
勝手に関連作『ロード・オブ・ドッグタウン』『ブラインドスポッティング』
今年映画館鑑賞48本目たぶん
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