「7人被害者が複雑に絡んだ事件解決を期待するなら肩透かし。」暗数殺人 巫女雷男さんの映画レビュー(感想・評価)
7人被害者が複雑に絡んだ事件解決を期待するなら肩透かし。
ある刑事を巧みに誘い、自分の刑期を短くしようとするサイコパスな殺人犯の捜査バトル映画。
実際の事件ネタもあるとの事。
ある時は巧妙な話術で相手を引き込み、ある時は突き放す。
刑事キム・ヒョンミンと犯罪者カン・テオのやりとりは設定舞台等は違うとはいえ、別映画「氷の微笑」を思い出す。
「全部で7人殺した」。この数の多さにもこの映画に惹かれた理由ではあるが、これが何とも中途半端な絡みであり、もう少し脚本に面白味が出なかったのだろうか?
「この別事件は無罪」と言われても決定的な無罪内容には見えないし、それまでの過程も観せる割には中途半端。
周りが犯人に上手く泳がされている感がないのだ。
サイコパスな殺人犯と沼にハマる刑事を観たいだけなら面白いだろう。
7人が複雑に絡んだ事件解決を期待するならば肩透かし。
複雑に絡んだネタであれば、色気も曖昧さも映像での誘導も、小説本を絡めたオリジナリティも、映画の裏側で振り回された人物もあった氷の微笑の方が私は好きだ。
コメントする
bloodtrailさんのコメント
2020年10月19日
巫女雷男さんへ
なんかパターンが判って来ました!
油断大敵。家族が出てきたら最後まで気を抜くな!ですね。
ちなみに、今日からスマホのホーム画面は煉獄さんですw