TENET テネット : 特集
「映画はおうちで十分」…じゃない!約束された究極の
“体験” 2020年最大の超話題作はやっぱり映画館で!
2020年最大級の注目作が、ついに日本で公開を迎える――! クリストファー・ノーラン監督の新作「TENET テネット」(9月18日公開)だ。
本作、とにもかくにも“大注目作”である。読者の方々も、周囲で「『TENET テネット』は絶対に映画館で見る」などの評判が飛び交うのを聞いたことがあるのでは? 行けば必ず、ものすごい体験ができる。そんな予感は的中する。
すでに全米をはじめ世界各国で公開されており、いまだに多くの劇場が営業に制限がなされているなか、累計興行収入は2億ドル(9月14日時点)を突破。世界中で軒並み初登場No.1を獲得したほか、中国ではノーラン史上最高のオープニング興収を樹立するなど、異例の大ヒットを記録している。この作品が、再び世界中の劇場へ活気をもたらしているのだ。
「映画鑑賞は自宅で十分」と思っている、そこのあなた。本作は、絶対に映画館へ見に行くべきだ。なぜなら“究極の体験”が、約束されたようなものだから。
この特集では、ひと足先に鑑賞した映画.com編集者の体験談を交え、作品が持つ魅力を語っていこう。
【どんな映画?】この体験を語りたい!
“映画館”で実現する、究極の映像体験――
臨場感・没入感が圧倒的に“すごい”!
●やっぱり、映画館で見ないといけない作品がある!それが「TENET テネット」
新型コロナウイルスの影響で、自宅で過ごす時間が極端に増えてきた昨今。各種VODサービスなどを堪能し、「これで結構、満足」と感じている読者も少なくないだろう。しかし、「映画はおうちで十分!」と言い切れるだろうか?
大スクリーンと極上の音響設備に向かい、映像と音を目・耳・肌で感じることは、自宅では決してできないこと。やっぱり、映画館でしか味わえないものがある。そして本作「TENET テネット」は、映画館固有の体験を、思う存分楽しませてくれる。
本作の最注目ポイントは、“時間が逆行”する世界を描いていること。まるですべてを逆再生したかのような世界で、主人公が格闘したり、銃撃戦を繰り広げたりする。設定だけで途方もない面白みを感じる……! 実際に映像を見れば、もれなく度肝を抜かれるはずだ。
試しにTwitterで、「テネット 見たい」と検索してみてほしい。これだけ多くの人が「早く見たい欲が爆発してる」「IMAX®で体験したい」などとつぶやいていることからも、その注目度がよくわかる。
監督はクリストファー・ノーラン。これまで「ダークナイト」「インセプション」「インターステラー」など、多くの映画ファンたちが「人生で一番良かった作品」に挙げる数々の傑作を手掛けてきた。世界で最も新作が待ち望まれている監督の1人である。
そしてノーラン監督の作品は、映画館で目撃したとき、“究極の映画体験”をもたらすよう計算され尽くしている。冒頭に掲載したノーラン監督の特別映像は、ご覧いただけただろうか? この時代に、CGを極力使用せず、すべてを「本物」で撮影することにこだわり続ける理由はただひとつ、“観客の映画体験のため”。
最新作「TENET テネット」では、いったいどんな体験が待っているのか。想像をふくらませながら、以下の「スペシャル予告」をしっかりと目撃してほしい。
●見てきた!予想をかる~く超えてきた最高の時間…特にIMAX®で味わって!
ひと足先に鑑賞した編集部員は、どんな体験をしたのか? 物語と映像と音がもたらす“特別な興奮”を語ってもらった。
まず先に言っておきますが、とにかく予想を軽々と超える作品でした。初見時の僕が受けた衝撃を、読者の皆様にも同じように味わってほしいので、ネタバレをせず「僕がどんな感覚に陥ったのか」を中心にお話していきます。
僕が本作を体験した時間を一言で表現するなら、「疾走するジェットコースターにしがみついている感じ」です。映画館で映像を見た、というより、遊園地でアトラクションに乗った感覚に近かったわけです。
“ライド感”を謳う映画は多いですが、本作の臨場感と没入感は「すごかった」としか言いようがありません。開始から30分くらいまで、息をつく間もない。映像と物語の面白さが半端ではなく、作品にのめり込むどころか“吸い込まれて”いった気がします。さらに1時間30分ほどが経過したとき、物語はとんでもない展開に突入します。間違いなく、生まれて初めて体験する映像世界。本当にすごかった。
で、途中でふと、あることに気がつきました。劇場内に風なんか吹いていないのに、顔や腕や服に風が当たるのを感じるんです。そして4DXやMX4Dでもないのに、座席が動いているような感じがする。何だろうと思っていたんですが、これ全部“音”のせいだったんです。
爆発寸前のジェット・エンジン。海面を切り裂くセーリング・ヨット。スピーカーから飛び出た音が胸に吸い込まれ、体の内側からドンドン、ゴーッと響いてくる。床もビリビリと振動して、足の裏が強い力で突き上げられる。主人公がパンチを繰り出したときは、「ドゴッ」という打撃音に重さを感じることができました。
つまり、最高の体験でした。この興奮を最大限味わうためには、映像と音響の品質を追求したIMAX®をおすすめします。実はIMAX®のスクリーンは一般のスクリーンよりもサイズが大きく、見える範囲がぐっと広がっている……“通常の映画館ではトリミングされていて見えない部分”を見ることができるんです。普通の鑑賞料金よりも少し高いですが、払う価値はありまくり。
あとこれは完全に余談なんですが、タイトルロゴが表示されたときに「この絵面で出てくるの面白すぎるな」と思いました。
みんなに感想を聞いたら、いつもと様子が違う!
「満足度・高揚感200%」「初鑑賞は純粋に楽しんで」
ほかにも、4人の体験談をご紹介する。映画.comの営業担当で、年間100本以上の新作を鑑賞するK。映画.com編集長で、ハリウッド超大作から珠玉のドキュメンタリーまで網羅する駒井尚文。
「どっちのスター・ウォーズ」(中央公論新社刊)などの著者で、「ヴォーグ・ジャパン」など様々な媒体で活躍する映画ジャーナリストの立田敦子氏。日本テレビ系情報番組「スッキリ!!」などでおなじみの人気映画ライター・よしひろまさみち氏。
普段は、冷静な視点で作品を評価する面々。しかし、この「TENET テネット」を見た時ばかりは、なにやら様子が違った。
映画.com営業担当K
「理解不能……なのに満足度は200%、高揚感も200%! ついでに言うなら、もう一度、いや“もう3回”見たい度も200%! 観賞後にこんな感覚を抱く映画は本当の意味で“見たことなかった”。しかも完全オリジナル脚本……ノーランよ、一体全体、どうやったらこんな物語が作れるんだ?」
映画.com編集長・駒井尚文(IMAX®で鑑賞)
「これまでに見てきた映画と全然違う。進む方向が違う。時間の流れも違う。どうやって撮影しているのか全然分からなくて、脳がシビれます。渋谷のスクランブル交差点を、自分だけ後ろ向きに渡っているような感覚になった。しかも猛スピードで。とにかく、この映画見るならIMAX®一択です」
映画ジャーナリスト・立田敦子氏(IMAX®で鑑賞)
「『時間は巻き戻せる!』『一度起こった事は取り返しがつく!』物理学上の絵空事だと思っていた理論を可視化してしまったのが『TENET テネット』です。当たり前だけれど、こんな映像は観たことない。IMAX®で未曾有の空間を“体験”することを強くオススメします。クリストファー・ノーラン、恐るべし」
映画ライター・よしひろまさみち氏
「『時間の逆行』を追うと、主人公同様に難解な迷路へ突入。初鑑賞は純粋に『スパイ映画』として楽しむべき、リピート必須な新概念の超大作。分かったふりせず時間を華麗にスルーすると、超シンプルかつ大興奮よ。リピしまくりで謎解きに挑む、かめばかむほど味の出る珍味みたいな楽しみ方をオススメ」