TENET テネットのレビュー・感想・評価
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伏線回収が気持ちいい
私個人の「映画ベスト5」を挙げるとしたら、必ず入るであろう2001年公開、クリストファー・ノーラン監督・脚本の「メメント」。あの映画も「時間が逆行する話」でしたよね。複雑に入り組んだ時系列でありながら、ストーリー自体は結構単純で分かりやすい。「時系列操作でここまで奥深く・面白くなるなんて」と、映画の可能性を感じられる作品です。
今作「TENET」も、「監督脚本クリストファー・ノーラン」「時間の逆行がテーマ」ということで、「絶対にこれは面白い作品になるぞ」というある種の確信を持っていたため、公開初日に早速鑑賞いたしました。
結論。めっっっちゃ面白い。
時系列が入り乱れてごちゃごちゃになるかと思いきや、意外とシステムが単純な時間逆行。「メメント」ほど時系列があっちこっち変化することはないので、私は何となくですが理解できました。試写会などで事前に鑑賞していた某レビュアーさんが「難しい物理用語が出てきて分かりづらい」とおっしゃっていましたがそんなことはなく、物理知識皆無の生物選択の私でも問題なく観る事ができました。「エントロピー」だの難しい用語は出てきますが、「パルスのファルシのルシがパージでコクーン」みたいなもんで、「へーそうなんだ」くらいで聞き流しておけばいいと思います。
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軍人である主人公(ジョン・デビット・ワシントン)がある日課せられた任務は、「第三次世界大戦を止める」こと。未来の大戦を防ぐためにまず行なったのは、闇に流通している「未来から来た時間を逆行する弾丸」の出所を突き止めることだった。弾丸の出所を探るうちに、武器商人のセイター(ケネス・ブラナー)が時間逆行に関する物品の流通に関与していることを突き止める。セイターから酷いモラハラを受ける妻のキャット(エリザベス・デビッキ)を利用してセイターに近づくことに成功するが、時間逆行を操るセイターが「未来から」主人公たちの策略を阻止しにくるのだった。
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主人公の周りで起こる不思議な時間逆行。銃口から弾倉に戻っていく弾丸や重力を無視したように起き上がる兵士、高速道路を猛スピードで逆走する車など、映像だけ見せられるだけでも驚きますし、何だかカッコいいです。そして物語が進むにつれてどんどん解き明かされていく謎と伏線回収。こういう時間が巻き戻る系の映画の醍醐味である「伏線回収」が本当に見事な作品です。中盤までに感じていたモヤモヤした謎が後半で一気に解消する、非常にスッキリする映画です。伏線回収系の作品が好きな人はドップリとハマれるんじゃないでしょうか。私もそのタイプの人間なので、私好みに合った作品だったと思います。
しかしながら、こういう時間操作を題材にした作品にありがちな「時系列があっちにいったりこっちにいったりして理解が追いつかない」という難解さに加えて、作中での登場人物の行動については説明不足な部分が多いため、「今これ何やってんの?」って感じてしまう部分があるのも事実。
きっちり理解して楽しむためには、まずはちゃんと予告編を観た上で、できればYoutubeなどに上がっている解説動画を見てから鑑賞することをオススメします。もちろん、伏線回収が魅力的な作品ですのでネタバレ無しの動画を観てください。私のオススメ動画は映画系youtuber茶一郎さんの「TENETテネットは本当に難しいのか」です。ワーナーブラザーズ公式の案件動画ですので、作品の面白さを損なうようなネタバレはありませんし、軽妙な語りが耳心地の良い、サクッと観れる動画です。下にURLを載せておきます。問題あればURLは削除します。
【ネタバレなし】TENET テネットは本当に難しいのか【予習・科学的知識が必要?】
https://www.youtube.com/watch?v=jEQ-9j3ji3o
私個人的には、今年の映画ベスト3に入るくらいの傑作だったと思っています。
正直完全にストーリーを理解できてはいませんが、だからこそ考察要素が多いし、もう一度観たいと思わせる魅力があります。二回目観たら、一回目とは違った感動が味わえると思います。
面白かったです!!!オススメです!!!
文学?
ルドウィグゴランソンの音楽がイイ。サントラを2順程聴いて観た。インタビューでは、脚本を読んで作曲して編集作業も立ち会いながら作曲したらしいが、だからか少し遠慮したのかあまり映像とリンクしてなかったのが残念。あの特徴的な曲をあそこに使ってるのは、あそこが、物語の特異点になるのか?っと考えてしまう。
見事な、終わりの始まりである。一方あまり台詞を入れると野暮ぽくなるので、相棒ニールの心の中をもうちょっと表現すれば深みが出てきた気もするが、インセプションのアーサーもそうだし ノーランらしいといえばノーランらしい。
ノーランのローカルルールを押さえてから、革命的映像を堪能すべし?!
難解だと聞いていたので事前予習して超大画面に望みました。
もともと時間が戻る設定は空想ルールで進めるので、祖先が死んでも自分は生きていても、過去の自分と現在の自分が対決しても、未来の酸素が吸えなくても、それが映画のルールだからいいのです。
ただし、ルールは知っていないとわからなくなります。
監督がなぜそんなことをしたのかは映像を楽しませるためです。
過去と現在が交錯する凄い映像が見れる、これは凄いなんて言葉では表現できないくらいに、未曾有の映像です、それを映画館で見なくては損ですよ、理解できなくても、映画至上最高の映像ですから。
映像は凄いんだけどストーリーを把握する事が困難だった感じ。
ストーリーは捨てて映像だけに集中した方が満足度が上がったかもしれません。
とにかく時間が順行して行くのと逆行するシーンが同時に進行する場面が凄かった!
撮影シーンのメイキング動画を見てみたくなるところ。
スケール感も大き過ぎてかなりの制作費をかけているのは流石のノーラン監督(笑)
通常版で観賞だったけどこれはIMAXで観るべき作品だと後悔( ´∀`)
続編前提のつくり? 面白さが解りにくい
映像凄いです。後から気になるセリフとかシーンがいくつかあります。それは伏線で、実はプロット上あっと驚く捻りがあるのかもしれません。もしかしたらそれは続編で明らかになるのかも
でも何ていうか、一回見た限りの印象でそこまで引き込まれなかったので、深掘りしてもう一回見ようとか思いませんでした自分は
最後(?)のクライマックスシーンで乗り込むところもなんか日本の戦隊モノのロケみたいな、山の広い空き地みたいなところでなんだかパッとしないし
自分が分からなかったあるいは興味が持てなかっただけで、もっと分かる人にはもっと面白いのでしょう
でも自分としては、単純に見てそんなに面白く感じなかったので少し残念に感じるので辛めの評価に
ちなみにノーラン監督は好きですよ。プレステージとかインセプションとか傑作ですよね
時間衝突007
時間衝突007。人知れず世界を救う。とは言ってもマジでSFを、しかもほぼ設定飲み込めないうちにその設定を誰も観たことのないワンシーンまるっと正体と逆行入り乱れで展開するのでもはや全体がシュールで正直笑えるくらいなところにルヴィツキゴランソンのかっこいい音楽がバーンと入ってくるので有無を言わさず突き進む。そしてアクションのバリエーションが広がっていくので、意味は追っ付かなくとも充分楽しめる。が、なーるほど!と手を打つような快感はほぼない。結果的にいろいろなアイデアが濃密に絡んでだスピーディな映画で、もうわかったわかった、というような超人ヒーローものとは一線を画す挑戦者の刺激はいっぱいあるのはいいことです。
難解さを超えたメッセージを読み解く
2回目鑑賞で追記 (9月26日)
2回目にして、おおよそ理解出来るようになったものの、最初のオペラハウスのテロの部分が、まだ完全に理解出来ず。
ただ、2回目鑑賞後にパンフレットを熟読みして、かなり理解は深まった。
パンフレットでも書かれていたのだが、ノーランの物理学的なSFは、ドラえもんに通づるところがあるとのこと。
今までドラえもんをそういう視点で見ていなかったけど、確かに考え方としては、物理学的な要素はあるのかも。
もう1回見ないと、回転ドアの部分とかも一瞬なので見逃してしまいそうになるが、
ノーラン自身も言っているように この映画は感じることが大事。
逆行する世界の時間の流れを体感するという、この映画でしか得られない経験を楽しみたい。
2020年9月23日1回目鑑賞
正直、1回目では、まだまだ全てを理解しきれていないと感じるけど、まず、この時点での感想としては、ノーランはものすごいものを作ってしまったということ。
まず、1つ目は、時間軸という概念を順行、逆行させるというストーリー展開により、観ている私たちを混乱させながらも全く飽きさせないという練りに練られた構成。
次にIMAXカメラを使った、極限までの実写主義による映像。いったいこれは、どうやって撮るんだろうという映像と、世界を渡り歩く様々な美しい景色に圧倒され、観ているものが、リアルにその世界に感動してしまう。
そして、このストーリーの中にあるノーランの信念。この世界に向けての問題定義。私たちは、未来の人類の住むべき地球を破壊して自由という名の自分ご都合主義で生きてはいないか。
とにかく、1回観ただけでは理解しきれないのがノーラン映画。
賛否両論はあるものの、ノーラン沼にはまった人にはたまらない映画だと思う。
何度も観たくなるか否か、それが分かれ目だ。
過去のノーラン作品の分類で言うなら、「メメント」や「インセプション」寄りと言える。「インターステラー」を例に挙げる方もいるが、理解しにくさの種類が異なる。インターステラーは現象に対する謎解きなのに対し、テネットは話が分かりにくい。
いきなりの超展開で謎が謎を呼ぶが、それはあくまで観ている我々が理解出来ない(しにくい)のであって、作品中の人物達は理解したまま物語が進む。この主人公と観客の「理解度の乖離」が、実は映画を観る上でのストレスに大きく関連する。
同じ「謎の多き映画」でも、例えば「ミッドサマー」の様に、主人公も観客と同じ視点で「謎」を共有してくれる作品は、観客のストレスは少ない。こういう作品は何度も観て、自分のペースで理解を深めることが楽しくなるだろう。
しかしテネットはやや異なる。作品中の人物達は、今回のテーマである「時間の逆行」について既に理解しているし、主人公も驚異の理解度で事態を把握する。しかし観客側は理解が追いつかないまま、ジェットコースターは速度を上げる。徐々に観客は焦る。
やがて作品は、物語を理解している前提で、次々と伏線改修やどんでん返しを展開する。観客は、何やら凄いことが起こっているのは分かるが、どう凄いのか分からないまま置いてけぼり。これが更なる焦りとストレスを生み、やがて「もういいや」となって理解するのをやめてしまう。「伏線回収ドヤァ!!」ってされても、此方はイマイチ理解できておらず「お、おぅ」。感動も半減、そんな感じである。
ノーランはセリフや映像が大変緻密な為、無駄なシーンやセリフが殆どない事は分かる。しかしこと我々人間は「タイムパラドックス」モノを理解しにくい脳の構造をしており、それをアクション映画のスピードで説明されても、瞬時に飲み込めないのである。
つまり、何度も見れば意味が分かるのだろうが、展開は知ってしまっている為、それによるカタルシスはもう得られないだろう、という事である。ライムスター宇多丸氏の言葉を借りるなら、「知らなかった頃の自分には戻れない」のである。
時間を逆行できても未来は分岐しない、この映画のテーマそのものである(皮肉)。
さて、この先起こる展開やアクションを知った上で、どれだけこの作品を何度も観たくなるだろうか。何度か観てようやく意味が分かったとして、どれだけ感動が得られるだろうか。
PROレビュアーの方々が軒並み高得点を付けながらも、内容について解説してくれず「理解するのは云々」と書いてる辺り、お察しである。勿論、映像クオリティや、息をもつかせぬ展開の速さなど、高評価な部分も多々あるが、それをも殺してしまっているのが前述した部分である。
自分はノーランファンであるが、この作品については「観客へのアプローチの仕方」に疑問視せざるを得ない。
映画も壮大な回文か?
公開5日目にして5回目の鑑賞
タイトルの『TENET』自体が回文。
冒頭のワーナーのロゴが赤色。
エンドロールの最後に『TENET』のタイトル。そしてブルーのワーナーのロゴ。
ひょっとして映画自体も回文?DVDが発売されたら早速に逆回転してみたい。そんな妄想をさせるクリストファー・ノーラン監督の快作でした。
劇場の冷房が効き過ぎてただでさえ集中しなければならない内容が全く入...
劇場の冷房が効き過ぎてただでさえ集中しなければならない内容が全く入ってこない、正直何がなんだか?って感じで終わってしまった、ノーランの趣味に徹した作りになり数年経って見直したら違った印象になるかもしれない地獄の黙示録的映画かもしれない、しかしパティンソンがここまで強い存在感があるのは拾い物だった。
ノーラン監督に伝えたいこと
すごい映像体験でした。ただ…
『インターステラー』も『インセプション』も
“難しくて、物語についていくの大変だけど、
ラストは何とも言えない至高の感動・脳内の高揚感”
が待ってました。
が、本作は本当に難しかった。
全部パズルが解ける人には☆5なんでしょうけど…。
ネットで解説を読んで復習するのもかなり疲れます(苦笑)
でも、何がともあれ、最高の映像体験です。
人生にこんなワクワク感を創出してくれる
ノーラン監督に感謝しかありません!
不覚にも途中寝てしまった。
あらすじを読んで興味が湧き、とても期待して鑑賞しました。スタートからテンポも良く内容に引き込まれて集中して観ていたのですが、途中から私には内容が少し難しくて、眠くなりました。逆行っ!?っていうことを理解しようとしながら観ていたのですが、よくわからないので、戦いのシーンが分かり難くて、迫力が感じられなかったなぁ。進む目的はわかっているんだけれど、なぜか目標がわかり難いっていうか、必死で目標に向かっている感がないように感じ、どうなってもいいように思ってしまった。途中10分間ほど寝てしまった身なので、偉そうな事は言えませんが、ストーリーは悪くないです。ただ記憶からすぐに消えそうな予感。終わり方もいまいち、「えーこれで終わりそうっ!」って思った時、そのように終わった。主人公はとても優秀で強いキャラだけれど、ちょっと惹かれるところが弱いかなぁ。ヒロインの女性はとても綺麗だった。映像はいいけれど、演技が惹かれなければ面白さは欠けてしまうんだなぁって思いました。
アクション映画として面白かった!
久しぶりに映画館で映画、これ観るならIMAXでしょ!と奮発して着席したのに、機材の故障で見られなかった一昨日…リベンジしてきました。
時間があったのでネタバレ以外のツイート見ると多くが難解、と。
自分に解るのか?とちょっとした不安と緊張しながら、鑑賞開始。
鮮明な映像といい音に包まれて、まさに没入。IMAXで観てよかったー。
確かに時間が逆行して、いまはいつなんだっけ?とか、そもそも時間が逆行する原理とか難解です。
でも、いくつものギミックというか伏線に「あっ」となるのが気持ちよかったです。
多くの方がつぶやいていたように、次観たらもっと楽しめそうです。
ノーランワールドに君はついて来れるかな?
ついに洋画の超大作がやってきた!
しかも監督はダークナイトのノーラン監督!!
今作はインターステラー以来のSF作品。
これは完全にIMAX案件!!!
興奮マックスで鑑賞。
観賞後、私は今作を50%くらいしか理解できませんでした、いやもっと低いかも汗。
大まかな内容自体はシンプルで説明もしっかりしているし、ちょっと違和感感じたシーンも、あとでそういうことだったのかぁと分かる様になってるし、最後まで観て、そういうことだったんかぁとか何となく理解できた。
ただ、CMでGACKTも言ってたけど必死。ついていくので精一杯。映像の情報量の多さ、テンポの速さはもちろん、細かい部分が複雑で考え出したらキリがなく、オーバーヒート寸前になった。
時間の逆行アクションは意外と少ないなぁと感じた。でも最後の方の逆行と順行入り交じるアクションシーンはもう何が何だかだったけどめちゃくちゃ興奮した!
登場人物は主人公含め、あまり魅力がないなぁと思った。世界観に集中させるためにわざとそうしたのかも。
だけど最後まで見たらニールのカッコ良さ、屈託のない笑顔、その裏の覚悟、もう彼の虜になっていた😭
一回で全部理解するのは無理。何回も見ることで理解が深まるスルメ映画。コロナの影響でしばらく大作映画が公開されないから、リピートする人も多いだろうし、良い時期に公開したのではないかと思った。
IMAX鑑賞!
皆さんが仰るほどストーリーは難解では無い印象。
今回のノーラン・ワールドはストーリーを単純解釈して、この世界の設定は身体で感じるのが一番‼️
私などはラストのミッションシーンは笑いを誘いました。ここまでやるーと!
ミールとの別れのシーンは感動ものでした。
しかし、説明カットを撮らないノーラン作品。判らない所は多数有ります。
今までのノーラン作品にしては重厚感は無い気がします。
乗りは007ですが、スカイフォールを越えて欲しかった。
トップシーンのオペラ劇場は目を逸らさないように!!
もう何となく意味は分かるでストーリーを追わざる得ないが、とにかく映...
もう何となく意味は分かるでストーリーを追わざる得ないが、とにかく映像の作り方が凄すぎて面白いの方が勝ってしまった。伏線回収方法は素晴らしいけど、吹替えでもう一度観たい!
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