TENET テネットのレビュー・感想・評価
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画映るわ変が方見の界世
世界の見方が変わる映画。映画を観終わって信号待ちをしていた時、ふと歩いている何人かが逆行しているように見えた。
「そんなバカな…」と思って目を凝らすと、世界はなんの歪みもなくきちんと順行していた。当たり前の世界なんだが、ホッとすると同時に奇妙にも感じられた。
そんな風に感覚に侵食してくるような、味わったことのない映像体験が「TENET」にはある。
もしかしたら、何も「知らない」ことの方が、「時間の逆行」よりも重要な事かもしれない。
理解できない事を恐れなくて良い。「知らない」ということは、目や耳から入ってくる刺激にとって、大きな驚異と感動をもたらすスパイスになりうる。
未体験ゾーンの衝撃は、未体験だから生まれる。体験後にその衝撃は来ない。
体験後にしか言えないこんなアドバイスは、未体験の人にとっては「何のこっちゃ?」で、未体験だから体験するまでわからない。
しかし、体験してからだと刺激と衝撃は「既に知ってること」になってしまうから「未体験」とは言えなくなるわけで…、あ~ややこしい!
まさに「TENET」的だ。
とりあえず、覚悟を決めて観た方が話は早い。
意外なほどノーランは優しくて、「名もなき男」と同様に作品世界に投げ出された私たちに沢山のヒントを与えてくれる。
そのヒントたちや今までに体験したことをしっかり心に「記録」しておけば、巨大スケールで展開される出来事に翻弄されつつも、未来と現在をつなぐ光明をとらえる事は出来る。
観測する私たち、観測の「記録」だけが「TENET」の中の指針だ。
一応言っておくと、翻弄され続けて脳幹が痺れても、「面白い!」と思う人は面白いし、理解不能なことが不満な場合は、例え後々理解できても「面白くない」事は変わらないと思う。
映像のこだわりに対して、エモーションの部分を掘り下げる場所が少なく、映画に情緒を求める人にとっては物足りないだろうな、と思ったのが正直な感想だ。
完成度は高いけど、観た直後はそんなに興奮できなかったなぁ~、と思っていたのに星4評価にしたのは、家路の間に私を襲った「TENET」効果が今もなお続いているからだ。
こうしてレビューを書いている間も、ふとした拍子に何かが逆行してくる気がして落ち着かない。
そして逆行していないことが奇妙に思えて仕方ない。
そんな感覚が味わえるのは、後にも先にも「TENET」だけだろう。
━━追記━━━━━━━━━━━━━━━━━━
と、ここまで書いて投稿したのだが、隣でノーラン信者(全作品鑑賞済み)の旦那が「全く面白くない!星1!」と激おこプンプンなので、それについて書いておこう。
あと、協議の結果星の数を1に修正することにする。流された訳じゃなく、熱量の問題だ。ふわふわした浮揚感に流されているのは私の方だな、と思ったから素直に受け入れよう。
「メメント」でノーランと衝撃的な出会いを経験した彼は、「ダークナイト」でその信仰を確固たるものにし、以来敬虔な信徒として作品に耽溺してきた。
「フォロウィング」を探し回ったのも良い思い出である。購入したDVDは今でも折に触れ見返していて、とても鑑賞済みとは思えないテンションで楽しんでいる。
そんなノーランに身も心も骨抜きにされた旦那が、「話はわかる。別に難しいことなど何もない!わかったからって、面白くないもんは面白くないんだよ!」とマジ顔のプーチン並みに怒り狂っているのである。はわわ。
確かにアクションは薄いし、ドラマチックでもないしな。
多分「インセプション」のアクションか、「インターステラー」のドラマ、どちらかだけでもあったなら彼はそんなに怒らなかっただろうな。
「つまんなかった時は、つまらないってちゃんと言っておかなきゃダメだ!」との事なので、ここに「記録」しておく。
起きたことは仕方がない
…核のことを扱った
ものだった
最初
誰と闘っているのが分からなかった
未来と現在(いま)の時間
を行ったり来たりする
よく分からないが
未来で九つの原子核が作られて
最後の核二四一を武器商人から
奪わないと世界が失くなる
というもの
時間を戻したり
時間の先に行ったりと
普通に進む時間と違った動きをする
進んでいる後ろ足で後退する
全体が逆再生される世界
もうラストは右の脳左の脳
どちらも使っている様な
可笑しな感覚です
最初に核を作った
オッペンハイマーの名も出てきて
その後の核のはなし
…未来が
失くならない世界で
あって欲しい。
難しさはあったけど
こういう世界を見られた
…世界観…のおもしろさ
これはきっと
名作に違いない。
これを見た本能がそう言っている…がしかし、頭の整理が追い付かず、ストーリー全てを理解出来ずに終わってしまった。
インターステラの時とデジャブの様な感じ。
これも完全理解して観れたら最高な映画だと思う。
唸らされたし頭を使う作品
CSで録画視聴。
ノーラン監督作品は初めて。
オッペンハイマーの予習がわりに
ノーラン監督作品を観たかったので鑑賞。
結論から言うと唸らされるし、我々が頭を使う作品。ノーラン監督に唸らされっぱなし。
ストーリーもこれから起こるかもしれない
出来事ばかり。
セリフもノーラン監督作品のキーワードなのではと作品を観て感じた。
唸らされっぱなしのテネットだった。
☆☆☆★★★ 上 か ら 読 ん で も 山 本 山 下 か ら ...
☆☆☆★★★
上
か
ら
読
ん
で
も
山
本
山
下
か
ら
読
ん
で
も
山
本
山
とにかく、どこでも回転ドア🚪が、ポイント、ポイントで都合の良いところにあるから超便利( ´Д`)
前半で、DV男のケネス・ブラナー夫婦の話が少しダラダラと続いて行き、少しだけ落ちかける。
何とか持ち直したのは、何と言っても〝 逆行 〟の秘密を知りたいからに他ならない。
そして、やっと本格的に始まる〝 逆行 〟の場面。
大いなる謎を孕みつつ。頭グワングワンになりがら、スクリーンに映る画面を必死になりながら少ない脳味噌に叩き込んで行く。
それにしても、後半からクライマックスへ展開される〝 進行世界 〟と〝 逆行世界 〟の敵とは同時に戦う必要に迫られる、、、って言う(。-_-。)
もう無茶苦茶で御座いますがな〜_(:3 」∠)_
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を筆頭にした、この手のパラレルワールドの世界観では。〝 進行世界 〟の人やモノ等に、《未来や過去の世界》からやって来た《者》から何らかの影響を及ぼされた場合。その後の〝 進行世界 〟にはかなりの《変化》が及ぶ筈だ…と思い、首を傾げていた、、、
主人公は知ったのだった。
映画のラスト直前にニールに関する事実を!
映画の冒頭部分と、クライマックスの前…
彼は少なくとも2度、、、
〝 死んでいたかも知れなかった事実を 〟
その上で延々と続いて行くこの【無間地獄】を!
果たして今は何度目だったのか?…と。
だったら、ケネス・ブラナーの子供時代を《ターミネーター》しに行けよ、、、( ̄^ ̄)と
まあ、それでは映画にはならんのですけどね〜(u_u)
(その時代に回転ドアは無いから無理か💧)
2020年 9月21日 TOHOシネマズ西新井/スクリーン10
時間軸職人の本領発揮
「逆回し」なんぞ、特撮の技法としてはそれこそ映画黎明期からあった使い古されたものだろうけど、それを時間を逆行するというアイデアと絡めて、ここまで奇抜で斬新な映像に昇華できるのですね。
時間軸職人のクリストファー・ノーラン監督ならではの、複雑怪奇でかみごたえがありすぎのストーリーは、一度見ただけでは、全体を理解するのはとても無理でした。鑑賞後に購入したパンフレットの解説(それも本職の物理学者が解説していた)を読み込んで、2回目を見てやっとそういうことか、と納得。それでも、各シーンの個々の映像は見応えがあり、飽きさせず、何度も見たくなります。リピータを呼び込んで観客動員数を倍増させるにはいい作戦だったかも。
逆行と通常世界とが交錯する
逆行と通常世界とが交錯して進みます。めちゃくちゃ頭を使う話で、飛行機の中でぼんやり見るには向いてなかった…。初見では半分くらいしか理解できませんでした。
このシーンの裏でこんなことが起きてたんだ、ということが明らかになっていくのは楽しいです。また時間があるときにじっくり見たら良いかもしれない。
時間が逆行…概念を壊される映画体験!
いや~、クリストファー・ノーラン監督の頭の中はどうなっているんですか!?っと言いたくなるようなぶっ飛んだ映画体験をしました。これまでの作品の傾向や本作の前評判や予告である程度のぶっ飛んだ映画とは認識してましたが、斬新さで片付けられないような、想像をはるかに超えた時間を味わいました。
そして評判通り、1度の鑑賞では全てを理解することができませんでした。ん?どういうこと?って途中何度も思い、正直自分の脳の限界を超えてしまっていると感じましたが、そのために映画が面白くなくなったりすることは一切なく、理解できないことも含めて没入感を感じられた映画体験でした。
理解できなくてもストーリー性が見えなくなることもありませんし、それ以上にアクションシーンの面白さや、想像を超える映像、そして強烈に興奮する音響によって視覚と聴覚が圧倒される感覚でした。ラストの戦闘シーンは、もう何をこれ観ているんだろう!?という驚きでいっぱいでした。
クリストファー・ノーラン監督に常識を完膚なきまで壊された気分ですよ。この感覚は、『インセプション』『インターステラー』でも味わってもうすでに3回目なのにさらに上を行くという凄さです。でもね、ここまで来ちゃったのです、もう我々は次回作でさらなる、常識をくつがえす高みを見させてもらいたいと期待してしまいますよ!
本作もやはり難解…過ぎる…
クリストファー・ノーラン監督作品の雰囲気はどれも好みではあるので毎回期待して観てしまうのだが、本作もやはり難解過ぎて高評価は付けられない。
もちろん映画なのでわかりやすいだけのドラマ風情を求めている訳ではないのだが、それにしても毎回いくらなんでもやり過ぎでは…と思ってしまうほどの凝りようで、これは良い作品だったと手放しで称賛することができないのが正直なところ。
とは言え、凝った映像と音楽や効果音、そしてわかるようなわからないような異質なストーリー、不思議と中毒になる。
一度観ただけでは分かりにくい。
ノーラン作品って時間と空間のコンプレックスなんだよね。っていう当たり前のことを再確認しつつ、ノーランらしい典型的な映画だとは思いますが、過去作に比べて驚きもなく、ストーリーを追っていくのに必死になってしまうのが非常に残念なところでした。そんなに難解なストーリーではないのですが、一度の鑑賞でフラグをすべて回収しきれるか?といえば、出来たような気がしますが、もう一度、答え合わせのつもりで鑑賞する必要があります。
IMAXレーザーで観てますのでドルビーシネマとの違いやフルサイズのIMAXでの迫力も体感したいのでそのうち答え合わせに行きましょうかね。
(追記)
ドルビーシネマで鑑賞。映像と音響のメリハリでドルビーシネマの圧勝。これは意外でした。フルサイズのIMAXも観たいなあ、ですが、ストーリーの理解はし切れず。パートパート毎にはいいのですが、それらをつなげたとたんに頭がパニクるのです。
矛盾点が主張する
こういう映画は途中アレッと引っ掛かる点があっても
おもしろそうなら無視することにしている。
しかし見終わった後で、矛盾点が主張してくる。
車のシーンだけをとっても矛盾点の代表的なものを挙げると
次の3つ
・時間の逆行という設定のはずなのに、いつの間にか
進行方向が逆という事に置き換わっている。
いい例が車の運転。
時間軸が逆の2者が車で追いかけっこできるわけない。
・因果律の逆なのだから、起動してもスタートしないはず。
アクセルをふかしても回転数は上がらんし、
ハンドルを切っても曲がるのではない。
・準方向の時間の時に壊れてた車が、逆時間軸では直って
走り出すってのもあったが、これが可能なのは車ごと
装置を通って、車の時間軸が逆になっていた場合。
この場合、逆時間軸では普通に運転できるはずだが
作品中では、運転にすごく苦労している。
一番おかしいのは当初と後半の逆行の性格の違いで、
当初、弾丸が戻るピストルが別の場所から送られてきたと
説明していたものと、その後の正時間と逆時間できちんと
回収されるものと、シーンから考えて性格が異なっており
辻褄が合わない。
難解だが意外と理解できるんだよなー
ノーランの映画はバットマンでさえ唸るところで
インセプション、インターステラーも
この監督どんな脳みそしとんねん?!と思うものの
物語自体はすんなり頭に入るんですな。
この映画もアタマおかしいんちゃう?ぐらいブッ飛んでるが
いわゆるレイア―の何段階もの階層を
神の視点で整理できちゃうんでしょうな。
それを客に理解させるって
あーやっぱりこのカントクおかしいわ~!
コロナ禍で凡作多い中で今年一番の出来。
80点
イオンシネマ近江八幡 20201021
「ようわからんかった」人が多く安心した
難しかった。ようわからんというのが本当のところ。
レビューを見てたらおんなじ様な人が多かった半面、高評価も多い。
「2回見たら」とか「3回見てもわからん」人が多いのに900人以上がレビューを書いてる。
観てる人、多いんや。宣伝がうまかったのか?
撮影者は理解して撮っていても編集者は結構、苦しんだのではないか?
どこがどうなっているのかきっと混乱してたに違いない。
「2回見たらわかった」とか言う人も結構いるけれど2回見るなら他の面白そうな映画を見たいと思う。
やっぱり難解
劇場公開時は字幕で観て、眠くなってしまい、よく分からないまま劇場を後にしたので、今度は吹き替えでじっくり観た。それでも、だいたいの筋書きは分かったものの、この時間逆行のからくりが、腑に落ちるには至らず。複雑過ぎる。どこかおかしいところがありそうな気がして、正しいストーリー展開なのかどうか判然としない。なので、「すごい!お見事!」とはならず、「なるほどなぁ」ともならない。何回も観れば分かるのかもしれないが、2時間半は長いな・・・。
難解すぎる
今までで一番難解だった気がします。
ストーリー自体はシンプルですが逆行の概念が混ざるだけで、画面がとてもややこしくかんじました。
まして、順行と逆行の戦闘なんてその極みでした。
面白い観点の映画でしたが、わかりにくいのがマイナスポイントでした。
名もなき男
主人公に名前がありません そういえば見ている間名前が呼ばれてなかったような なぜ? 想定以上に面白かったです ノーランの作品のかなでいちばん面白いかも 普通にスパイアクションのように展開しますが そこに時間軸のルールが入ってきます ハラハラドキドキの演出もあり また音楽が独特ですごい良いです 悪役のボスはすごい悪イヤツなのでそれがドラマにスリルを生んだ感じですかね
逆行の設定は良くわかりません タイムスリップだけで良かったんじゃないでしょうか しかし良くわからなくても面白いです 最後にオチがありますがびっくりするほどでは無く 主人公の男は未来からこのようなことをまた繰り返すのではないでしょうか
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