「時間軸職人の本領発揮」TENET テネット jfs2019さんの映画レビュー(感想・評価)
時間軸職人の本領発揮
「逆回し」なんぞ、特撮の技法としてはそれこそ映画黎明期からあった使い古されたものだろうけど、それを時間を逆行するというアイデアと絡めて、ここまで奇抜で斬新な映像に昇華できるのですね。
時間軸職人のクリストファー・ノーラン監督ならではの、複雑怪奇でかみごたえがありすぎのストーリーは、一度見ただけでは、全体を理解するのはとても無理でした。鑑賞後に購入したパンフレットの解説(それも本職の物理学者が解説していた)を読み込んで、2回目を見てやっとそういうことか、と納得。それでも、各シーンの個々の映像は見応えがあり、飽きさせず、何度も見たくなります。リピータを呼び込んで観客動員数を倍増させるにはいい作戦だったかも。
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