「矛盾点が主張する」TENET テネット ビン棒さんの映画レビュー(感想・評価)
矛盾点が主張する
こういう映画は途中アレッと引っ掛かる点があっても
おもしろそうなら無視することにしている。
しかし見終わった後で、矛盾点が主張してくる。
車のシーンだけをとっても矛盾点の代表的なものを挙げると
次の3つ
・時間の逆行という設定のはずなのに、いつの間にか
進行方向が逆という事に置き換わっている。
いい例が車の運転。
時間軸が逆の2者が車で追いかけっこできるわけない。
・因果律の逆なのだから、起動してもスタートしないはず。
アクセルをふかしても回転数は上がらんし、
ハンドルを切っても曲がるのではない。
・準方向の時間の時に壊れてた車が、逆時間軸では直って
走り出すってのもあったが、これが可能なのは車ごと
装置を通って、車の時間軸が逆になっていた場合。
この場合、逆時間軸では普通に運転できるはずだが
作品中では、運転にすごく苦労している。
一番おかしいのは当初と後半の逆行の性格の違いで、
当初、弾丸が戻るピストルが別の場所から送られてきたと
説明していたものと、その後の正時間と逆時間できちんと
回収されるものと、シーンから考えて性格が異なっており
辻褄が合わない。
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