「難解だが刺激的で挑みたくなる」TENET テネット みかずきさんの映画レビュー(感想・評価)
難解だが刺激的で挑みたくなる
時間の逆行が売りの作品という予備知識だけで鑑賞したが、放射性物質、量子力学に真摯に踏み込んだ、難解で、一回観ただけでは理解できない作品である。分かり易く、一回の鑑賞で理解できる作品とは一線を画している。しかし、不思議なことに、鑑賞中、頭が痛くなるとか、眠くなったりはしなかった。観終わってもモヤモヤした気分にはならなかった。
その理由は、
・作品の世界観がしっかりしていて、揺るぎない。
・全編を通して、作品のクオリティは不変であり作品の完成度は高い。
・作り手は、分かり易い作品を創ることよりも、
作品の世界観の完成度を高めることに注力していると推察できる。
からである。
難解だと感じたのは、私の鑑賞力が本作のレベルに達していなかっただけである。
難解さはあるが、エンタメ作品としての要素はしっかりしている。時間の順行と逆行が入り混じった戦闘シーン、カーアクションはスピード感があり、迫力十分である。不気味な音楽が物語の先行きを暗示している。サスペンスアクション映画を観ているような雰囲気がある。
天邪鬼な私は、こういう作品を観ると挑みたくなる。鑑賞力を高めて難攻不落の本作を攻略したくなる。本作は観客の鑑賞力を刺激する作品である。物分かりの良い作品ばかりではなく、本作のような歯ごたえのある作品も刺激的で良い。
美紅さん
みかずきです
難解な作品でしたので、
作品を掴み切ったという満足感はありませんでした。
私のの鑑賞スキルを越えた作品でしたが、
鑑賞スキルUPして、また挑んで作品世界を堪能したくなる作品でした。
では、また共感作で。
-以上-