「エントロピー増大の法則が成り立たなくなった世界」TENET テネット SF好きさんの映画レビュー(感想・評価)
エントロピー増大の法則が成り立たなくなった世界
時間の流れが逆行することで、過去→未来と原因→結果の前提が崩壊する。
過去→未来にかけて発散するものが、時間の逆行が原因で収束してしまう。決定論的な世界。
プリデスティネーションに似た作品だが、当該作品では主人公は運命に翻弄されるがままであったことに対し、本作は「記録を残す」ことでヒロインが死ぬ未来を回避していることから、運命に対する打ち手がある点で相対的に人間的な作品と言える。
たとえ死という未来が確定していても任務を遂行する軍人、何とか未来を変えようと創意工夫する主人公等、人の意思の強さを示した作品だと感じた。
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