劇場公開日 2020年9月18日

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「「考えるな!感じろ!そして、寝ろ!」という映画内のメッセージ(笑)」TENET テネット beast69さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5「考えるな!感じろ!そして、寝ろ!」という映画内のメッセージ(笑)

2020年10月24日
PCから投稿

待望の新作だったので、初日に映画館に駆けつけて観ました。
「巨匠監督による、偉大なる失敗作」と言うべき作品ですね。
ここまで意味不明で納得させられない内容の映画を作りながらも
「1回だけでは全然分からなかったから、2回以上観ました」という観客も多く、
意味不明なのに興行的には成功したという、映画だけでなく客も変になってる映画(笑)。
さすがのクリストファー・ノーラン監督も、申し訳ない気持ちが出たのでしょう。
「考えずに、感じなさい」、そして「寝なさい」というメッセージが登場人物の声で
挿入されています(笑)。
私もそのメッセージに従って、突っ込み所が満載の映画なのに、深く突っ込むのを止め、
感じる事に身をまかせ、そして後半は退屈な流れで睡魔に襲われる事も度々ありました(笑)。
何しろクリストファー・ノーラン監督ですから、映像美がとんでもなく素晴らしいです。
音楽や音響効果も最高で、映画館でこそ体感し、味わうべき作品となっております。
初日の観客の反応も、見所のひとつでした。
「何だ、この映画は?でも終わり近くに謎解きシーンが出てきそうだし、
色々な伏線があるに違いない。最後まで、見逃さないようにしなければ!」という感じ。
しかしながら、最後まで謎解きシーンなんて出て来ないし、観客置き去りです(笑)。
映画が終わった後の、何とも言えない「いいんだか、悪いんだか、正直ワケ分からんけど
映像と音響は楽しめたし、巨匠の映画だし、何度か観れば、理解できてくるかも?」
みたいな、全く受け入れられてないのに、受け入れた気になるしかないような、
妙な空気感が劇場内でビンビンと伝わってきました(笑)。
友人にオススメ出来る映画か?と言えば、勿論絶対にオススメ出来ない映画です。
「こんな映画を勧めやがって、どういうつもりなのか」と後で思われて、
信用を失くします(笑)。
この映画を大絶賛しているレビュアーの方々もいますが、どこが良かったのか、
それを具体的に説明出来ているマトモなレビューが1個も無いので、笑いました(笑)。
あと30年後、「あの映画は失敗だった(笑)」という監督のインタビューが出ると予想します。
でも今は言えません。30年後を待ちましょう(笑)。

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beast69