「歴史に残る「ハードSF」×「戦争もの」映画」TENET テネット でかチワワさんの映画レビュー(感想・評価)
歴史に残る「ハードSF」×「戦争もの」映画
タイムトラベルものは多いが、反粒子の時間逆行という最新理論に基づいて、過去に戻るだけではなく、時間逆行をストーリーに巧く盛り込んだ本格的なハードSFだ!
大衆ウケを狙って家族愛をテーマにすることも多いSF超大作だが、本作では「ハードSF」×「戦争もの」で、女性や子どもに媚びることなく、男臭い映画になっている。
時間の順行と逆行が同時に存在するという、これまでに無い革新的な映像ではあるのだが、実は「おっ、これは!」と思う程の感覚は無かった。「インセプション」では、まさしく「おっ、これは!」という、目の回るの様な平衡感覚が誤魔化される感じがあったのだが、時間の逆行は人間としてこれまで経験したことが無く、感じうる感覚も持ち得ていないということなのだろうか。映画.com編集長の「脳がシビれる」という表現が正しいのかも知れない。
とにかく、歴史に残るハードSFであることに間違いない。
コメントする