劇場公開日 2020年9月18日

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「置いていかない圧倒的描写、また味わい たくなる世界観を脳が求める」TENET テネット かわちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0置いていかない圧倒的描写、また味わい たくなる世界観を脳が求める

2020年9月20日
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鑑賞方法:映画館

「映画鑑賞」ではなく、「映画体験」だった。ドルビーシネマで観たことも起因しているだろうが、落ちて行く感覚がとてつもなく恐ろしく、たまらなかった。
初・クリストファーノーラン監督だったのだが、驚かされたのは、難しいことが分からなくても楽しめるということだ。シーンに意味がない部分がなく、伏線はきっちり分かりやすい。しかし、その解釈をしようとすれば、言葉に出来ない難しさが生じる。そこが今回の肝なのだ。噛めばおいしくなるのが分かるからまた噛みたくなる。そしてリピートする。
これからいろいろな考察に触れてみることにする。面白くなかったという人の理由も頷ける気がするからだ。この作品の本当のすごみは、語らいたくなるその濃度なのだろう。

たいよーさん。