「純粋に映画としてはそこまで・・・」アリ地獄天国 RFさんの映画レビュー(感想・評価)
純粋に映画としてはそこまで・・・
かつてアリさんマークの引越社で営業成績トップだったにもかかわらず、労働組合に加入したのを理由にシュレッダー係に異動され、解雇された西村さんの戦いを追ったドキュメンタリー。
アリさんマークの引越社の問題は、以前ガイアの夜明けで観たことがある。経営陣が取材陣を恫喝するなどヤクザまがいの行為を行うとんでもない会社である。この会社が悪いのも、西村さんの主張が正当なのも明らかである。しかし、組合に入るとこんなにひどい目に会うのかと思うと、映画を観て勇気をもらうというより、むしろ勇気をくじかれてしまう。また、いくら主張が正しいとしても、なぜ辞めないのかという点では感情移入しづらい。
もっとも、それはこの騒動で何十億円もの利益を失ったアリさんマークの引越社側にも言えることだが。さっさと和解しとけば良かったのに。
映画のつくりとしては、それこそガイアの夜明けでやってそうな内容なので、純粋に映画として面白いかというとそこまででもない。
最後が救われる内容なのはよかった。
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