「最初からクライマックスでした」死神遣いの事件帖 傀儡夜曲 苺子さんの映画レビュー(感想・評価)
最初からクライマックスでした
公開が延期になってやっと封切りを迎えられたので、頑張って初日に見に行きました!
コロナでずっと引きこもってたけど、映画館で映画を見るって楽しいな、幸せだなって改めて感じられる、分かりやすくて楽しい作品でした。
監督が平成仮面ライダーを何本も撮られている方と知って、あまり詳しくはないですが、映像の作り方やコミカルなシーンなどは、たまに見る日朝の番組っぽい雰囲気がでてました。
タイトルは別の方の作品からの引用ですが笑
インタビューで拝見しましたが、何話か続いた物語の最終回っていうのは、最後まで見るとよく分かって、この決め台詞が妙にピッタリします。
ただ【最後までみる】と、とついてしまうのは、結末見るまではあんまりそういう雰囲気が感じられなかったからです。
もっともっとこれからの幻士郎や十蘭の活躍がみたいなと思わせる流れ、そして魅力的なキャラクターが多いだけに、最後はあー楽しかった!だけでは終われなかったです。
この話が成長した幻士郎、十蘭の話なんだって雰囲気がもっと伝わる工夫があったら、後味がより良くなったかなって、その点はすこし残念です。
ただ、続きの舞台化が既に決まっていて、そちらを早くみたいなぁという気持ちはとても盛り上がるクライマックスでした。
舞台版での主人公になる新之助は登場したときから親分してるのにどこか弱そうで可愛いな笑と思ってたら本当に弱かった笑
新之助が舞台では強くなったり成長してたりするのかなって思うととても楽しみです。
事件帖というだけあって、ミステリー要素も楽しめる内容で、時代劇としてもクオリティが高く、またわかりやすいヒーロー物でもあるので、幅広い方が楽しめる作品だと思います。
映画館に行くのもまだまだ躊躇してしまう雰囲気が続いていますが、シアターは感染対策を頑張ってくれていますし、90分と短く手軽に見れるので、コロナリハビリのつもりで色んな方が見に行ってくれたら嬉しいです。