「タイトルなし」るろうに剣心 最終章 The Beginning ソルトンさんの映画レビュー(感想・評価)
タイトルなし
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前作「最終章 The Final」でチラホラ流れる回想シーンを深堀りした作品。「最終章」と付いているから、ややこしいがあくまでも「The Beginning」であり、剣心が人斬りとして活動した幕末を描いた作品。1作目から一貫して描かれている剣心の苦悩の根源であり、悲しい結末を迎える物語の最後に読まれる巴の日記を聞くと涙が出た。
剣心の味方である左之助をはじめ、敵役にもアクの強いキャラがいない為、コミックめいた雰囲気は薄い。役者の演技も良く、「The Fina」で微妙かなと観ていた有村架純さんの演技が抜群に良かった。
シリーズ作品で高評のまま5作完結まで作り上げた事には拍手喝采したい。海外の作品含め、こんなに安定して楽しめるシリーズ作品はなかなか思い当たらない。正直、週刊少年ジャンプの悪癖で後半つまらなくなった原作よりも完成度は高い。
タイトルが「最終章 The Beginning」で公開年も前作と同じだから、「最終章 The Final」と、どっちを先に観る作品なのか混乱する。
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