「【気が付かないこと】」ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから ワンコさんの映画レビュー(感想・評価)
【気が付かないこと】
身近すぎて気が付かないことは沢山ある。
独りよがりだったら尚更だ。
妻や夫、彼女や彼、パートナー、もしかしたら、親や子供、友人だって、そうかもしれない。
昔、「いつも、自分のことばかりだね」と、キツく言われたことを思い出す。
「いつも考えてるつもりなのに」とか、「何か思うところがあれば正直に言えば良いのに」とか、考えて出てくるのは、言い訳と独りよがりの非難めいた言葉だ。
(以下ネタバレ含みます)
オリヴィアとの元の世界の生活を取り戻そうとするラファエルのアプローチは全て自分本位だ。
出会った時のように心を通わせれば…、
本のエンディングを変えさえすれば…。
考えることは外形的で、改めて自分自身のことを考えようとはしない。
でも、エンディングで、オリヴィアのピアノのリサイタルで用意された席に座って初めて気が付いたのだ。
オリヴィアは、ピアノのコンクールで不安な時、席で見守って欲しかったのだ。
力を貸して欲しかったのだ。
自分が初めて小説を書き上げたときには、オリヴィアがじっくり読んで背中を押してくれたり、ピアノの講師で生計を立ててくれていたのではないのか。
そして、何よりも、自分はオリヴィアを愛しているのだと。
ちょっと笑える、このラブストーリー、実は、もう一つ踏み込んで考えてみて、自分自身と照らし合わせてみたらどうだろうか。
実は、身近すぎて気が付かないことは、自分自身のことなのかもしれない。
※ 卓球のダブルスは、2人で共同して行うことの難しさをメタファーとした表したのかしらね?
こんばんは。ワンコさん。
私も友達にハッキリは言われませんが似たようなことを。
自分のことを優先してしまう事が多々あります。
本当に自分自身が気づかない事ってありますね。