「もう一つの迫害された民族」マヤの秘密 bionさんの映画レビュー(感想・評価)
もう一つの迫害された民族
主人公のマヤは、ナチスドイツに迫害されたロマ民族であり、実際に陵辱を受けている。ユダヤ人であれば、イスラエルの国家機関に通報して復讐することもできるが、ロマ人にはそれができない。
戦争犯罪に対して、個人の復讐を許されるのか。今回のケースは兵士達の暴走なので、ギリOKだと思う。復讐の方法は別にして。
マヤが拉致したトーマスが本当に元ドイツ兵のカールなのか、単なる人違いなのか。ヨエル・キナマンの演技力もあって、終盤まで分からない。これが物語の推進力になって、サスペンスフルな展開が続く。
心が晴れることがないラストではあるが、答えはこれしかないと思う。
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