劇場公開日 2020年8月14日

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「バングラデシュ少年の逞しさとユーモアに乾杯!」ファヒム パリが見た奇跡 Bon yoyageさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0バングラデシュ少年の逞しさとユーモアに乾杯!

2020年9月6日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

幸せ

バングラデシュで反政府運動に関わっていた父親が地元でチェスの天才的棋手の息子を政府側の誘拐から守るために国外脱出を決意。行き先はParis。チェスのレジェンドの存在するParisで息子に学ばせ競技会に出させようとした実話がベースになっている。脱出や難民認定までの紆余曲折も描かれているが難民の筆舌尽くせない悲惨さや絶望よりも難民であっても希望があることを前面に打ち出していて好感を持った。役者陣の厚みは特筆もの。ドパリュデューが実在の故チェスコーチにそっくりの体型(お相撲さん風)。パートナーの女性の魅惑的なこと!何事にも動じないグイグイtype。実際に主人公の少年は来仏3ヶ月。フランス語の習得の速さや習慣への馴染みかたにびっくり感心。父親は初めて聞いた《Bon appetitたっぷり食べてね》をどんな場面でも相手に話す。大人が他国の言語やルールに同化するのは容易なことではない。とつくづく考えさせられた。詳しい内容は割愛するがこの映画は荒んだ気持ちを温かくしてくれる。

Bon voyage