「国民に奉仕すると言い切れるか」オフィシャル・シークレット ずんさんの映画レビュー(感想・評価)
国民に奉仕すると言い切れるか
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キャサリン・ガン事件。
キーラ・ナイトレイを通じて知らなかった歴史の裏を知る。
そもそもはちょっとした公憤から。
確かに軽率。
でも、往々にして歴史の一事件は個人の軽率から発生することは多い。
キャサリンの行動は勇敢だけど、軽率だとの台詞があったように。
この人のバックボーンも面白い。
台湾で育って、広島で教師をし、旦那さんは亡命申請中のクルド系トルコ人。
そこに意味をみたくもなるよね。
実際はわからないけれど。
さて話は、全体に抑えた雰囲気で、シリアスに話は進む。
そこがまたこの映画に合っている。
一年近い生殺しの状態が、不安感を掻き立てる。
後から見れば呆気ない裁判シーンだけれど、そこに至るまでの国を相手にした個人の焦燥、よく描けてると思う。
常に国は嘘をつく。これは間違いのないことで、その時の自分の立ち位置を間違えないようにしなければ。
なので公権力には近づかないでおこうと思う。
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