「スパイ魂に感動。職業倫理か、人間倫理か。」オフィシャル・シークレット トマソンさんの映画レビュー(感想・評価)
スパイ魂に感動。職業倫理か、人間倫理か。
数年前、ブレア元首相が懺悔していたのを見たのはBBCだったかな。信じられなかった。
大量破壊殺人兵器存在のエビデンスなきまま、イラクへの爆撃開始したことは、ブッシュの一人お手つきかと思いきや、影ではブレアも同調していたのだ。
職務上その動きを知り、前後の見境なくリークし、ともかく罪なきイラクの無辜の民の犠牲を防ごうと行動を起こした女性スパイの話、という大筋は理解していたものの、期待以上の出来だった。おそらく、主演女優・キーラ・ナイトレイがカッコ良いことが8割(主観です)貢献していると思う。自分の罪を潔く認め(クルド人の夫はかなり振り回され悲惨)、減刑よりも国家とのガチ対決を望む強さに感銘。「崖から飛び降りる」っていうのはこれくらいの状況で使うべしです。伴走する弁護士は完全に彼女の分身でしたね。二人が裁判に向けての戦略を話し合う場面、シンプルな英語・すごくロジカルで気持ち良かった。
ともあれ、史上最悪の大統領はトランプではなくベイビーブッシュなのでは?との思いもよぎった。今のところ、ね。トランプよ、選挙直前に妙なキナ臭いマネはしないで!!
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