「英国では、情報公開と、司法が上手く機能した。だが我が国で同じコトが起きたらどうなるか?」オフィシャル・シークレット みっくさんの映画レビュー(感想・評価)
英国では、情報公開と、司法が上手く機能した。だが我が国で同じコトが起きたらどうなるか?
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本作を見ながら思ったのは、これが日本ならどうなるか?
1 主人公が逮捕され、その後、保釈される。
日本の観客はコレを見てどう思うのかな?
米英映画を見慣れてる人間から見れば当たり前だが、日本ではまずあり得ない。
裁判が終わるまで拘留されたままだろう。
そもそも、警察官が公選弁護士を呼んでくれることもないし、取り調べに弁護士が同席することもない。
2 裁判での勝利の決め手は「情報公開」。政府側は、情報公開により、戦争の大義名分がないことがバレるより、本件裁判での不戦敗を選んだ。
だが日本ならどうなるか?
まず、政策の意思決定に関する書類が公開されることは無いだろう。恐らく「のり弁」か「口頭のため書類は無い」と言われるのがオチ。近年の政府対応を見れば明白。
主人公は「裏切り者」呼ばわりされるし、日本でも同様に批判されるのだろう。
だが、国民を騙し、裏切ったのは、彼女か、それとも政府か?
本作では結論が出たが、日本で同じコトが起きた時、同じ結論が出るとは思えない。
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