「エロティックな悲劇の傑作」罪と女王 エロくそチキンさんの映画レビュー(感想・評価)
エロティックな悲劇の傑作
医師の夫と双子の娘と暮らす弁護士のアンナ。夫の前妻の息子をいいように食って、関係がバレそうになると保身に走る。残酷だった。義理の息子が可哀想で仕方がない。
終盤までは予想通りに展開するも衝撃の最終章へ。これは凄かった。これ以上ない罰があった。今年一番の悲劇ではないだろうか。
アンネを演じたトリーヌ・ディルホムが圧倒的。40代後半にさしかかった彼女がスッポンポンの熱演。『未来を生きる君たちへ』に大感動したスザンヌ・ビア監督の2012年の名作『愛さえあれば』でピアース・ブロスナンと究極のラブストーリーを演じたトリーヌ。今作では彼女の幾つもの表情と姿態に翻弄され続けた。堂々のエロくそチキン主演女優賞候補だ。
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