轟音

劇場公開日:

轟音

解説

俳優としてインディーズや短編で数多く出演を重ね、自らも短編映画などでメガホンをとってきた片山享の初長編監督作品。ある日、兄が犯罪を犯し、父がそれを苦に自殺してしまった誠は、母に助けを求めるが、母は助けてはくれなかった。家を飛び出した誠は自分を傷つけてくれるものを探し求めるが、やがてひとりの浮浪者と出会う。その出会いをきっかけに、誠の生と向き合う音が静かに響きはじめ……。主人公の誠を演じるのは、片山が脚本・出演した映画「1人のダンス」で監督・主演を務めていた安楽涼。

2019年製作/99分/日本
劇場公開日:2020年2月15日

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

フォトギャラリー

映画レビュー

4.5落ち着いていて、自然で、観やすい

2024年10月23日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

難しい

福井県の田舎でも都会でもない町で暮らす人々の、着飾らない生々しいリアルを描いた作品に感じました。
商業映画にありがちな大袈裟な演技や演出、ご都合主義的なシナリオがなく、まるでドキュメンタリーを観ているようでした。
裏を返せば、映画としては淡白で締まりがないとも言えるけれど、自分はこういう方が好き。
全然ハッピーな映画ではないし痛々しい話なんだけど、自然な演技が相まって、生きていく人々の温かさを感じる。
エンディングの歌も良かったです。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
Omi

3.0自分には耐えれない

2024年3月15日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

難しい

壮絶過ぎて…
主人公である青年を演じた方凄く良かったし、暴力的なシーンも盛らずリアルで良かった。
有名な俳優が私的には居なくて、逆に色々な先入観無しで観れて良かったです

コメントする (0件)
共感した! 0件)
sZk0066

3.5息もできない

2024年3月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

ヤン・イクチュン監督の低予算韓国映画「息もできない」を彷彿とさせるような作品でした。
淡々としたテンポでセリフもB GMも極端に少ないため、観る側にもストイックさが要求されます。内容的に暴力的なシーンが多いですが、ちゃんと「痛そう」に見えるのがポイント高いです。
ただ録音があまりにも悪く整音でも救いきれないほどのノイズが乗っている箇所があったのがマイナスです。インディーズなのである程度は仕方ないのかもしれませんが、商業公開されている作品でここまで悪いのは致命的です。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
なんでも屋の演出部

5.0悲劇だが、完全な悲劇ではない。そこに希望があるってことなのか。

2020年2月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

あまりネタバレは書きたくないたちなのであれだが、映画全体は暗いし、重い。
でも、それは内容だけではなく、登場人物の佇まいもそうさせている。
とにかく俳優が良い。
いや、良いという表現も間違ってるかもしれない。
そこにいる人にしか見えない。
数人の人生を少しずつ垣間見ていく。
少なめのセリフ(監督は、普段生活しててあまり喋らないじゃないですかとだからセリフが必然的に少なくなるんですと。なるほどと思いました)の中に営みが見える。
背景を感じる。
途中まで観て、あーそういうことかと、背景を感じながら、人と人との距離感(精神的)にヒリヒリやドキドキしながら、あっという間の99分でした。
見ごたえ十分、最後まで重たい話ではあるが、後味が悪くないという謎。
そして、映画観たなぁって感じ。
韓国ノワールとか好きな人は特におすすめかも。
ラストシーンが凄いというかそうとうかき乱されるし、のめり込まされる、訳が分からんのが、なんの感情か説明できない感情が沸き上がり、泣く、という初体験をしました。
頭ではなく、心で感じる映画なのかもしれませんね。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
hanahana