劇場公開日 2020年12月25日

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「見えない閉塞感」映画 えんとつ町のプペル 赤ヒゲさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5見えない閉塞感

2022年9月4日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

コロナ禍の様々な制約や長引く不景気、それらの窮屈さからくる二次的な閉塞感に自覚しないうちに慣れてしまっていることを、この映画をみて気付かされました。誰かが意図的に仕組んでいることをよく知らずに、社会の常識のように信じてしまっていることが少なからずあります。本作で描かれているように、影の独裁者トシアキが最も恐れるのは、市民に関心を持たれること。できる限り美しい言葉で彩り、知られて困ることはこっそり隠している、昨今の様々なニュースが思い出されます。クライマックスのルビッチ(芦田愛菜)と母ローラ(小池栄子)の台詞には思わず感涙しました。すばらしい演技でした!芦田愛菜さん、こんな少年の声もできるとは、本当に才能豊かですね。絵もとてもよかったです。

赤ヒゲ