劇場公開日 2020年12月25日

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「西野のプロパガンダ映画」映画 えんとつ町のプペル ショウタイム2020さんの映画レビュー(感想・評価)

0.5西野のプロパガンダ映画

2021年1月20日
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映画の内容をレビュー云々の前に、この映画は西野亮廣のプロパガンダ映画ですね。

プロパガンダとは、特定の思想・世論・意識・行動へ誘導する意図を持った行為の事である。

つまり、西野のサロンメンバーや西野信者達を扇動し、既存の社会システムに変わるシステムを生み出そうとしている。

事実、作者は「革命のファンファーレ」でそういう主張もしており、日本の閉塞感を打破する意図をもってこの映画を製作されています。
サロメンバーや西野信者はその主張を鵜呑みにし信じ込んでいるので、世間一般の感覚からどんどん逸脱していってしまっています。

ですので、この映画が面白いかどうか以前の問題です。

ルビっちが街の煙を爆破して星を観る行為は、他者の犠牲を顧みずに自分の願望を達成したいという西野自身のエゴイズムとみて間違いないです。

その行為はレジスタンス的であり、反社会的行為でもあります。その行為に強い違和感と不道徳性を感じるのはごく自然な感覚だと思います。
さらに信者達がこのサイトのランキング操作を工作しているので、余計に反発が強まり世間とのズレが拡大していっています。

リーダーの西野自身がその行為を咎める事もなく、自分自身で宣伝に利用しているのでさらなる拍車をかけています。

このようなポピュリズム的手法は、アメリカのトランプ大統領と同じ現象を引き起こし社会を分断へと向かわせます。さらにエスカレートすれば、トランプ信者のように暴徒化するでしょう。既にそういう不安を与えている。

映画えんとつ町のプペルは、鎖国していた江戸時代がモデルになっていますが、その抑圧された社会を打破し新しい国を作りたいという西野の願望がある一方、他者への融和的態度がなく自分達の主張を一方的に叫んで終わります。

また、この映画は西野のオンラインサロンでの主張や行動とリンクしており、現実と虚構の狭間がありません。

故に西野亮廣のプロパガンダ映画と言えるでしょう。

なので、純粋にエンタメ映画作品として評価ができないし、自分のエゴイズムに酔っていて気持ち悪さが際立っています。

ぶっちゃけ、ゴミ人間のプペルの臭さと西野自身の臭さがこの映画で倍増した感じですね。

私は元サロンメンバーで西野の活動を間近で直接見てきたので、この「異臭騒ぎ」に警報を鳴らすと共に憐れみを感じざるを得ません。

仮にこの映画を利用して西野の勢力が体制を打破したとしても、その世界に希望を見いだせるでしょうか?
えんとつ町と同じように言論統制された監視社会になるだけでしょう。

現に西野のオンラインサロンがそうなっています。全体主義的で気持ち悪かった。中国共産党と同じメカニズムで回っていて、西野の独裁国家でした。西野に気に入れられないとインセンティブがないので、信者は進んでチケットの大量購入、いわゆるお布施(クラウドファンディング)してました。

西野の演説や話術、ポピュリズム的手法は、ヒトラー並に狡猾なので注意深く見ていく必要があると思います。

いづれにしても、えんとつ町の世界観がスカスカで薄っぺらくて、美麗グラフィックのソーシャルゲームと同じで内容がつまらなくて陳腐すぎる。

とにかく、このプロパガンダ映画と西野亮廣を信じる事は死んでもないでしょう。

長文失礼しました。

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ショウタイム2020