「作品の力を決める"人間力"」映画 えんとつ町のプペル わたつみさんの映画レビュー(感想・評価)
作品の力を決める"人間力"
レビューを見ると評価批判の振り幅の激しいこと!
…まぁそれはともかく。
好みか好みではないか?と問われれば、
実は自分好みの作品でした。
(それも"どストライク"な方。
ゆえに星4つにします。)
アニメーション制作がSUTDIO4℃なので
作画レベルについては心配していなかった。
私が引き込まれたのは"声優陣"の方だ。
物語の冒頭。
私はまずルビッチ(芦田愛菜)の語りに引き寄せられる。
そこへブルーノ(立川志の輔)の語りに
追い討ちをかけられた。
そう。
アニメーション作品に最後に力を与えるのは、
声優陣の"声"、それもその声に吹き込まれる
"人間力"なのだ。
アニメーション作品のキャスティングについては名の知れた俳優の起用に対する根強い批判もある。
しかし本作については、私はまず
芦田愛菜・立川志の輔の語りに圧倒された。
だから素直に作品を楽しめた、と言える。
私は、声を充てる人は俳優でも声優でも構わない。
しかしキャラクターを、作品世界を具現化してほしいと思っている。
そのために必要なのは、
その人が持つ"人間力"なのだ。
他のキャストの人の声も良かったが、
私はなんと言っても、
芦田愛菜・立川志の輔の二人の演技を評価したい。
作画にしろ、声の出演にしろ、
作品に"最後の力"を与えるのは、
やはり"人間力"なのだ。
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