「だいじなこと」映画 えんとつ町のプペル U-3153さんの映画レビュー(感想・評価)
だいじなこと
好きだ。
色々揶揄する事はあるだろうが、極上のファンタジーに仕上がってた。
原作は読んでない。
読んでないけれど、アレだけの内容を詰め込めてたとは思えず、絵本版の詳細なのかと思う。
飛び出す絵本のような印象の作画も好きだ。
子供が理解するにはハードルが高いようにも思うけど、大人とは違う、錆び付いてない直感力で受け止めてくれるのかな、とも思う。
冒頭からアドベンチャー色が強くて楽しい。
色彩もカラフルで、ダンスまで踊る。俗にいう「ツカミはバッチリ」な状態だ。
本編のエピソードは明るいわけではないのだが、それても愛くるしいキャラクター達には癒される。
また主演2人の声がいい。
窪田氏と芦田さん。俺的には大絶賛だ。
ルビッチのか弱い中にも真っ直ぐな芯を感じさせる声。プペルの自信ない声の中に広がる優しさ。
とてもとても馴染んでた。
「空」を無限の可能性とするのなら、空を覆う人為的な煙の層はなんだろうか?
制度やら同調圧力なのだろうか?
はたまた、行き過ぎた常識や良識、善意の暴走なのだろうか?諦めた自分、かも知れない。
その人の境遇次第で捉え方は違うのだろう。
信念を貫く為に、時には誰かが作った制度から飛び出る事も必要だ。
DVDが出たら孫に買ってあげよう。
☆5の内容はそんなところだ。
元々が絵本でもあるので、それ以外の理由はいらないと、目に涙を溜めたオッサンは思う。
煙で街を覆う理由が、結末に違和感を持ったのですが、
映画的なアクションも良かったですし、映像と声優の熱演がシンクロしてましたね。
お孫さんが何歳か存じませんが、小さいお子さんが観たらどんな反応か知りたいです。