「何回でも観たくなる映画です。」映画 えんとつ町のプペル torisugariさんの映画レビュー(感想・評価)
何回でも観たくなる映画です。
絵本の映画化となってますが、元々映画にする計画があって、一部を絵本化して出版したそうなので、映画の絵本化→絵本の映画化という作品です。原作絵本からいくつか変更点もあったようですし、上映時間内に回収していない伏線は、西野さんが年末年始行っている上映後のトークショーで解説されています。
キャスティング、ゴミ人間の役は窪田正孝さん以外考えられなくなります。オリラジ藤森さん演じるスコップがめちゃくちゃ好きになりました。 志の輔師匠演じるブルーノの紙芝居の口上も聞いていて気持ちがいいし、泣けます。
STUDIO4℃の映像の美しさ半端ないです。フル3DCGでその上からオーバーペイントしていることで手書き感というか温かみ?みたいなのも感じます。 ラストの星空も奥行きあってきれいでした。
観る人それぞれのテーマが出てくる映画だと思います。親子愛なのか、夢を信じることなのか、子どもを信じて背中を押す大人になれ!なのか。 でも、映画を観ていると自分の過去と絶対重なると思います。 主人公なら夢を追いかけて否定されたけど頑張り続けている人、主人公の母親なら子どもの挑戦を心配する人、主人公の元友達なら周りに合わせて空気を読んでやりたいことを諦めたり折り合いをつけた人・・・など、絶対誰かに感情移入できるし、登場人物のエピソードで自分の経験やその時の気持ちを思い出して泣けると思います。2回行って2回ともそれぞれ泣きポイントが同じだったり違ったりして、何回でも観たくなる映画です。
1回目、なぜドロシーがプペルをスッと受け入れてたのか疑問だったのですが、2回目観たときプペルの傘が開いて(脳になってるブルーノのブレスレットがある)、ドロシーが開いた傘の中を観てハッとしているので、そこで何か気づいたか感じたからだろうな、、、とか、2回目でも考察が深まったり
映像の美しさに集中して観られたりと、2回目も楽しめます。