劇場公開日 2020年12月25日

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「気になるところはあるが全体的には良い作品」映画 えんとつ町のプペル sincostanさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0気になるところはあるが全体的には良い作品

2020年12月29日
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鑑賞方法:映画館

西野サロンのメンバーです。2回見にいきました。

全体的なメッセージとしては非常に刺さるものがあるし、事前情報通り現代の社会の雰囲気がわかりやすく描かれていて感動もしましたが、SNSで絶賛されているほどとは感じませんでした。

以下場面ごとの評価

・OPの残念さ
全体のストーリーと絵の美しさを考えると明らかに浮いている。ダンスを見せたい映像の作り方だったが、この映画の本筋はダンスを見せることではないので、もっと作品全体のカットと合わせて欲しかった。
これが引っかかり、中盤くらいまではストーリーに入り込めず。。。2回目はこれがわかっていたので1回目よりちゃんと入っていけました。

HYDEさんの曲は最高です。

・キャラの背景と心理描写の少なさ
時間尺もあるので仕方ない面もあるが、他の方も言われている通り、設定の背景や場面ごとでの心理描写、行動の裏側にあるものをもっと知りたかった。
スピンオフ的なものがあればぜひ観てみたい。

・挿入歌いらない
歌始まったところで気持ちが少し離れました。
白バックにプペルとルビッチが背中合わせのシーンもなんか浮いてる印象。

・ブルーノの口上はとてもよい
志の輔師匠が声優ということもあり、さすがのクオリティでした。ちょっと長い気もしたけど…

・スコップのキャラが良い
個人的にはこの映画で一番いい味出してたキャラ。おそらく行動の理由が一番明確に描かれてたんじゃないかな。声もあってる。

・エンディングの気持ちよさ
作品の終わりからエンドロールに入っていく流れが非常に気持ちが良い。
エンドロールと作品が分離しておらず、スムーズに終わりに入っていけるので、物語が途中で切られたような気持ち悪さが全くない。

後半は感動するシーンもあり、エンディングもとても良く、すごく余韻に浸れる、いい後味でした。

前提条件全て差し引いて、作品だけを見ても、気になるところはあれど全体のクオリティは高いと思います。

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sincostan