劇場公開日 2020年12月25日

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「こんな映画は初!何度も観たくなる要素満載」映画 えんとつ町のプペル 蕎麦人間さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0こんな映画は初!何度も観たくなる要素満載

2020年12月28日
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西野亮廣がしかける絵本えんとつ町のプペルの映画版。
絵本の映画版か…と思うと観る気がうせる。
しかし、映画の脚本が先に出来ていて、チラシとばかりに絵本を売っていた事実を知る。しかも5年以上前に!!
そんな背景を踏まえて映画を観た。

何度も観たくなる要素は3つある。
1つ目、アニメーションの美しさだ。studio4°cが仕掛けるだけあり美しい。絵本を事前に読んでいたので細かく描き込まれてるんだろうな〜と思った10倍は細かくて美しい!
2D映画にも関わらず映像の奥行きと背景に驚く!

2つ目、声優さんがものすごくハマっている。特に主役陣のプペルとルビッチはハマっているのは当然の事だが、私は特にブルーノの立川志の輔とアントニオの伊藤沙織にビックリした。声がハマっていると感情移入がしやすく感動もひとしおであった。

3つ目、ここが1番重要ポイントである。脚本!脚本!!脚本!!!絵本で結末が分かった上で観ているにも関わらずストーリー展開のテンポの良さ(漫才のテンポ?)と誰の心の中にもある秘めた思いをくすぐるような展開が散りばめられている。
キャラクターそれぞれに夢があり、あきらめて現実を見ていたり、夢を追い続けたりと誰かに感情移入しやすくなっている。
親子の物語、夢を追う物語、何世代にも亘り追い続けた物語があり、各キャラクターのサブストーリーがあってもいいくらいだ。

最後に西野亮廣さんに感謝したい。社会や世間からバッシングされてもこの物語を綴ってくれた。常人なら諦めてしまう。しかし、えんとつ町の煙の先に星(夢)があることを証明してくれた。
コロナ禍だからこそ、届く部分もある。夢をあきらめない姿勢を子ども達に示し続けなければいけないなと2児の父として感動した!

蕎麦人間