「演出、脚本がイマイチ」映画 えんとつ町のプペル くろえさんの映画レビュー(感想・評価)
演出、脚本がイマイチ
西野さんを応援しててすごく楽しみにしてたのですが、やっぱり一作目って難しいのね!という印象です。
私は大体ヒットした映画は面白くてニッチな映画はつまらない人なので感性としては一般大衆だと思います(笑)
【ここが残念】
⚫全部のキャラが西野さんの代弁者に見えて、キャラクター自身を掴めなかった
⚫メッセージがあからさますぎるとしらける、自分で考えさせてほしい(説明が多い)
本やサロンの記事をよく読んでいるせいか、逆に「このキャラクターのこのセリフはこういうことを伝えるためなんだろな~」が透けてしまって、純粋にキャラクターの心情に入り込めませんでした。
考えてみたら映画を見る前に作者の意図とかメッセージとかを理解したうえで映画を見に行ったことないので、純粋に「物語に没頭したい」タイプには邪魔だったのかもしれません。
【良かったところ】
・絵本より映画のほうがキャラ絵がかわいい。でもやっぱり西野さんの下書き段階が一番かわいい。
・窪田さんの演技
【残念だったところ】
・シーンの切り替えが多くて、盛り上がってきたところで急に回想にいったりするのでもったいない
・シーン切り替え、アングル、音楽の合わせ方が「ここでこれ?」「今何してんの?分からん」てとこがいくつかあって、世界観に入り込めなかった
・最後の語りが多すぎる。感情に浸らせてほしい場面での説明は邪魔。無音とかうまく使ってほしい。
・ドロシー姉妹はもうちょっとピックアップしたほうが考察ポイントになったのでは…
・前半は盛り上がりにかけて退屈
・最後の見せ場の、星空が絵本のほうが綺麗だったのが残念。空の高さ、奥行きを感じられず、空の背景画像の前でキャラクターが写真撮ってるみたいだった
ストーリー的に、もっと面白く作れたんじゃないかなぁー!?って感じがすごくする。