「アンチではないですし、サロンメンバーですが観てるだけです。の感想。」映画 えんとつ町のプペル しゅんいちさんの映画レビュー(感想・評価)
アンチではないですし、サロンメンバーですが観てるだけです。の感想。
この2点は・・studio4℃のアニメ作品という事での点数です。
ホントに、4℃は大好きなアニメスタジオで、去年の「海獣の子供」の方が個人的には凄かったので・・
今回は2点です。
もしも、「海獣の子供」を越えるくらいの気合を感じられたら
もう1点足しても良かったと思いますが・・
制作陣も思うとこがあったのでしょうね。
「海獣の子供」の時ほどのパワーはまったく感じられませんでした。
なんというか・・「受注した作品」といった印象。
お金をもらったから作った。言われたから作った。仕事だから作った。
といった感じに受け取りました。
気になる方は「海獣の子供」をご覧いただき、見比べてみてもいいかもしれません。
あ、ちなみにCGアニメだからとか、そういうのもないです。
絵本を表現するという意味では、とても素晴らしいと思いますし、現在、最高峰のアニメであるのは言うまでも無いですが・・
スタッフの魂は感じませんでした。
しかし・・この作品には西野さんの魂は、めちゃくちゃぶち込まれてます。
それだけは、否応なしに感じました。
だからこその、違和感です。
なんていうか・・「幸福の科学」の映画を観てるような気持ち悪さと言うか・・
大昔の昭和の映画でいうところの、丹波哲郎の「大霊界」くらいの違和感です。
これは、あくまで個人的見解ですが、【映画】はひとつのプロジェクトだと思います。
餅は餅屋という言葉があるように、沢山の才能が集まって、それが絶妙に絡み合って
化学反応を起こすのが良い映画だと思ってますが・・
原作も、作詞も、キャラデザインも脚本も、一人の人間が全部口出しすると・・
それを軌道修正する人が居ない限り、それはただの「自己満足」だと思います。
その壮大な「自己満足」を拍手喝采してる人たちは、すでに信者なんだと思います。
ナニカ・・気持ち悪い「同調圧力」のようなものが支配した映画だと思いました。
この映画は誰向けの映画なのでしょうか?
本当は「ポケットモンスター」や「鬼滅の刃」が観たいと思ってるよう子供が無理やり連れてこられてるような子供を2~3人見かけました。
ほんとに、違和感でした。
メッセージが強すぎて、それを何度も繰り返される。
そして押し付けてくる。
そんな風に感じました。
たしかに、この偉業を成し遂げたのは凄いです。
でも・・「鬼滅の刃」がヒットしたのは、原作者がアニメスタジオに丸投げしたからなんですよ。
原作者とアニメ制作者は一定の距離は必要だと思います。
ほんとに、こんなに素敵な作品なのに・・
わざわざ自分で壊さなくてもいいのに・・
そんな感じがしました。
好きだからこそ、
西野さんも、studio4℃も両方を好きだからこそ!!
とても、残念です。
すいません・・私は泣けませんでした。
今年、最高に泣いた作品は「罪の声」です。
次に泣いた作品は「シカゴセブン」です。
泣けと言われるような「感動ポルノ」では泣けません。