劇場公開日 2020年12月25日

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「期待しすぎるとつまらない」映画 えんとつ町のプペル ぽぽぽよさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0期待しすぎるとつまらない

2020年12月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

他の低評価ぎみの方々のレビュー内容は決してアンチとかではなく、素直な感想だと思う。
最初はミュージカルで???となり、これはオープニング音楽みたいなものかな?と気を取り直して
映画の世界に集中しようとすると、次はアトラクション。これも、なんだか良く分からない。勢いだけ感じる。アトラクションまでがオープニングかな?と、気を取り直してるうちに今度は、セリフもなんもなくミュージックビデオ状態になってしまう。
???となっているうちに、メッセージがナレーションで直接伝えられるので、感情移入できない。

夢は語れば笑われる叩かれると言葉でメッセージされ、その表現が物理的に「ホラ殴られたよ」と見せられても、目的に対しては何も害を受けてない。

ひがみ、妬み、嫉みからくる妨害やヒヤカシの類でココロをなじられる、仲間も仲間面しているだけで蓋を開けたら自分保身だけ、結局裏切られて挫折する。
みたいなリアル描写から始まり、それでも夢を追いかけて、でも力が足りなくて中々形にならなくて、それでも続けて力を付け始めた時にようやく一人また一人と興味を向けてくれる人が現れて、それでも邪魔がはいるのを何とか乗り越えて最後は目的地に到達する。

みたいな描写は一切なく、トントン拍子にアッサリ目的は達成されていく。
このあたりの描写は、もはやキンコン西野さんの映画えんとつ町のプペルまでの道のりの物語を知っている方が勝ってに補完してる様な、その背景ありきで成り立ってるような作品にも感じる。
逆にいうと西野さんの背景をしらないと、ただただ綺麗な映像のナレーション付きミュージックビデオを見にきた感じになる。
ただ、見終わった後の空気感は何か心地いい。
綺麗なものだけ見せられてちょっと現実忘れる感じというか。

この映画のメッセージを受け取りたいなら、ラピュタの方がしっくりくる。
改めてジブリのすごさが逆にわかってしまう。

ただ、西野さんの語る絵本作家になってから映画ができるまでの道のりありきで見ると
よくぞ、ここまで!と拍手を送りたくなる。
なので、この映画は西野さんの物語が本編で副産物が映画えんとつ町のプペル。

ぽぽぽよ