劇場公開日 2020年12月25日

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「芸人らしさを感じる一本。老若男女におすすめできる。」映画 えんとつ町のプペル RFさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0芸人らしさを感じる一本。老若男女におすすめできる。

2020年12月26日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

えんとつ町にはたくさんの煙突があり、常に煙が出ている。空は煙に覆われ、その先を見ることはできない。主人公ルビッチは煙の上には星があると信じているが、町のひとびとはそれを信じようとしない・・・。

この映画を見たときに、随所に芸人らしさを感じた。街中の人が「星なんていない」と言うが、ルビッチは周りがなんと言おうと星があると信念を持ち続けている。あなたの親しい友人や家族がお笑い芸人になりたいと言ったら、あなたはどうするだろうか?「無理に決まってる」と決めつけてしまう人も多いのではないか。
ルビッチは一瞬煙が晴れたときに備えて空を見続けている。煙が晴れるのは偶然。しかし、下を向いていてはその偶然があっても無駄にしてしまう。芸人は実力も必要だが、ときに運が必要なこともあるだろう。運良くチャンスが巡ってきたとして、それを活かすも殺すも自分次第なのだ。
おそらく、西野監督はルビッチと似たような経験を何度もしてきたのではないかと思わせる。

えんとつ町の描写は概ね美しかったが、ところどころ絵のテイストに一貫性がないのが気になった。空気感のある全景があるかと思えば、横スクロールの2Dゲームみたいな描写になったり、最近のアニメ風になったり・・・。
後半でナレーションが多いのもちょっと。映像に夢中でほとんど聞いていなかった。

なにかに挑戦している人、したい人、身近に挑戦している人がいる人におすすめ。

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RF