「西野さん、何はともあれ、よくやった!」映画 えんとつ町のプペル やまちゃんの一言さんの映画レビュー(感想・評価)
西野さん、何はともあれ、よくやった!
西野さんの本、絵本、Voicyに、ずっと勇気付けられてきた。生きるヒントをもらってきた。そしてついに本番の時が来た。
敬意を評して、初日に観た。そして今日1/3、再びかみさんを誘って一緒に見た。初日は満席ではなかったが、今日は満席だった。初回は泣かなかったのに、2回目を観て不覚にも涙が出た。この違いは何なのだろうか?
西野さんやスタッフの精緻なものづくり魂が溢れた映画だった。そしてまだ映画処女作ならではの未完成さ、伸びしろも感じさせる内容だった。この場面はあの映画のオマージュだなと思わせるところ。もうひとひねりほしかったなというツッコミどころ満載なところ。それらをひっくるめて西野さんの生き様だなと思った。何と言ってもこの状況下で諦めずによくやり切ったと思う。だからこそ、今コロナの中懸命にがんばっている人の心に響くんだろう。この映画は、そんな人の心を映す鏡だと思う。私は2回目を見て初めて、改めて西野さんがやり遂げたことを感じ入ることができた。1回目の自分は、自分に素直になれない、レター総統だったんだと思う。
バッシングされて、どうしていいかわからなくて、友達を見つけて、自分が友達のために何が役立てるかを懸命に考えながら、精一杯生きる。そして何があっても上を見続ける。自分が信じることをやり続けることが大事なんだ、やり続ければわかってくれる本当の仲間、友達が現れるんだということを、この映画は一人一人に語りかけてくる。
この映画の真の評価は、これからじわじわとロングテールで評価していくだろう。世界中のアニメファンがこれから長い時間をかけて、いいも悪いも。しかしそんな評価はあとでついてくる、そこにあるのは今の我々を応援するメッセージ、「夢を諦めるな、諦めなければきっとあなたの星空は現れる」。それを胸に正月明けからまたがんばろうと、心に誓った。