「自己啓発系?」映画 えんとつ町のプペル Norahenさんの映画レビュー(感想・評価)
自己啓発系?
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独創的な世界観、スチームパンク系のファンタジー空間に圧倒される。
プペルのキャラもいい、見た目もしゃべり方も独特でとても気に入った。
ひねりのないわかりやすい寓話なので子供には良いと思う。
大人でもピュアな人やポジティブな人なら素直に感動できると思う。
ただ、私のような薄汚れたひねくれた大人はハナからお呼びでなかったのかもしれないが…、作者が作品を通じて伝えたいテーマがあって熱がこもっているのはよくわかるのだが、それを直球でくどくどと朗読するのは興ざめ。自己啓発セミナーや宗教を彷彿とさせて、せっかくのクライマックスが盛り下がる。
あとプペルの結末が…、絵的には美しいけど、ただそれだけのために消された感がある。あれではストーリーをまわすために作られたただの道具、捨て駒ではないか。彼はとても純粋なので納得して成仏したのだろうが、私は納得できない。彼にも尊重されるべき人格があり自我があったのに。
それから、あの妙にリアルな暴力描写は控えめにして欲しかった。彼は血を流さないからぱっと見は残酷ではないけど、あの身体欠損レベルの暴力はえぐすぎ。暴力ふるったヤツが彼に謝ることもなかったし、寓話ならそのあたりも気を使って欲しかったな。
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