ミニオンズ フィーバー : 特集
はじめてのミニオンなら、「フィーバー」がぴったり!
未経験者歓迎! 映画版ってぶっちゃけどう面白いの?
シリーズ初心者&マニアが魅力の全部を教えてくれた!
この特集記事を読んでいる人でミニオンを「知らない」という人はほとんどいないはず。
でも「キャラクターは知ってるけど、実は映画はちゃんと観たことがなくて……」「ていうか、映画版ってどう面白いの? いまから1本目から追いかけるのもちょっとなぁ……」と思っている人は、案外、少なくないのでは?
そんなあなたに朗報! 7月15日より公開の最新作「ミニオンズ フィーバー」は、ミニオンたちとそのボスであるグルーの「はじまりの物語」……いわばエピソード・ゼロ! あなたの“はじめてのミニオン”映画に、これ以上ない最適な一作なのだ。
こちらの特集では、まさに映画版未経験者が今作で“初ミニオン映画”を体験してみた感想、さらにシリーズ大好きなミニオン・フリークの編集部員による解説を交えつつ、作品の魅力を紹介する。
【おさらい】そもそもミニオンって何者だっけ?
世界中で愛される激カワキャラクター!
●ミニオンとは? 世界的大ヒットシリーズで暴れまくる“不思議な仲間”
黄色いボディにゴーグル&オーバーオールが特徴のミニオンたち。彼らの生きがいは「最強最悪のボスに仕えること」。地球上に生命が誕生したのと同時期に生まれ、海から陸へと進化を遂げ、様々なボスの下で人類の歴史に介在してきた。好物はバナナ。ひとりずつに名前が付いていたりもする。
映画は2010年に第1作「怪盗グルーの月泥棒」が公開され、「怪盗グルーのミニオン危機一発」(13年)、ミニオンが主役の「ミニオンズ」(15年)、「怪盗グルーのミニオン大脱走」(17年)とシリーズを重ねるごとに興行収入記録を更新。「ミニオン大脱走」は日本国内でも73億円に達するメガヒットに!
なお、同シリーズを製作するアニメーションスタジオ「イルミネーション」は、ほかに「ペット」や「SING シング」といった大ヒットシリーズも世に送り出している。魅力的なキャラクターを生み出すだけでなく、ストーリーテリングのクオリティも折り紙付き!
●最新作「ミニオンズ フィーバー」はどんな物語?
今作は、ミニオンたちが最強の悪党を夢見る少年・グルーと出会った頃の物語が描き出される。
……時は1970年代。ミニオンたちは、悪の才能あふれる11歳の少年グルーを“ミニボス”として崇拝し彼の下で暮らしていた。
グルーは悪党集団として世界に名を轟かせる“ヴィシャス・シックス”に憧れ、その新メンバー採用に応募する。が、面接で子ども扱いされたことに反発し、ヴィシャス・シックスが手に入れたばかりの伝説の石ゾディアック・ストーンを盗み出す。
追われる立場となったグルーだったが、さらにヴィシャス・シックスの元リーダーで、同じく石を求めるワイルド・ナックルズが現れ、グルーを誘拐! ミニオンたちはグルーの救出に向かうが……。
【レビュー】未経験者がミニオンデビューしてみたら…
「フィーバー」から観始めてよかった!そのワケとは?
ここでは、映画.comのスタッフで、「ミニオンは好きだけど、映画はそういえば観てこなかった」という“ミニオン初心者”のレビューを掲載。ほぼ映画のことは知らない状態で観たら、楽しめたのか!?
筆者は30代前半の女性で、普段はホラー以外の洋画話題作を中心に見る映画ファン。ミニオンはキャラクターとしては大好きですが、映画はなぜか触れてこず……(あまりにもキャラに親しみすぎていて、“観た気分”になっていたかも)。つまり映画版のことはほとんど何も知らないまま、最新作「ミニオンズ フィーバー」を鑑賞してみました!
結論から言いますと、めっちゃ楽しかったです! 最初から最後まで“楽しい”と“可愛い”が詰まっていて、時間があっという間に過ぎてしまいました。
●動いて、しゃべって、また動いてしゃべって…ミニオンがシンプルにカワイイ!
やっぱり、最初に心惹かれたのはミニオンたち! あのフォルムがそもそも大好きですし、そんなミニオンたちが動いている姿は、思っていた以上に“可愛さが倍増”していました!
ミニオンのひとりひとりが、個性豊かで発想力がすごい! 次になにをしてくれるのか、本当にワクワクします。彼らの言語はめちゃくちゃで、全部はわからないんだけど、たまに日本語が混じったりしていてクスッとなったり……。
眺めているだけで笑えるシーンがたくさんあって、派手な場面でもないのに目を離せませんでした。
●グルーとの絆に涙… 人として大切なことを教えてもらえる――
主人公グルーにも、自然と心が動かされました!
グルーは世界一の悪党になるという夢を持っていて、ミニオンたちと本当にはた迷惑ないたずら(アイスを買おうと並ぶお客さんたちに、大量のチーズをかけたり)をします。が、実は心根は優しくて情に厚くて、「ああ、グルーはなんていいやつなんだろう」と思うシーンがたくさんありました。
グルーやミニオンの行動は、ただ単純に「悪いことをする」こと。そのはずなのに、観ているといつの間にか“仲間との絆”や、“人間として忘れてはならない大切なこと”……例えば努力や勇気などを教えられるんです。
ミニオンをきっかけで観始めた私ですが、次第に、物語の奥深さに心がつかまれていきました。
●アクションシーンも最高! 結論:ほかのシリーズもこれから観ます!
筆者は話題の洋画を中心に観るタイプ。映画好きとしてもうひとつ良かったのは、アクションの面白さでした!
特に、ミニオンがカンフーで戦う場面。あの短い手足で戦うの!?と心配になりましたが、パンチやキックを繰り出す姿を観るとクスっと笑えて……その一方で、攻撃がクリーンヒットしたときは「ミニオン頑張ったね!!!!!」と手放しで褒めてあげたくなりました。
いろんなアクション映画を観てきましたが、こういうタイプのアクションは珍しい面白さで、とても愉快な気分になれました。クライマックスも素晴らしく、テンションが上がりっぱなし。CGの表現もとても美しく、特に炎や水の表現がリアルで、大画面で見ると迫力満点でした!
また、有名映画のオマージュがたくさん散りばめられていて、映画好きにはたまらなかったです。「あ、これは『ワイルド・スピード スーパーコンボ』だ」「『ア○ンジャーズ エン○ゲーム』か何か?」などと見つけられたときは、何だかとても嬉しくなったりしました。
そのほか秘密道具や乗り物のデザインも斬新で魅力的。つまり何が言いたいかというと……ほとんどすべての時間で、何かしらの楽しみを味わえる、ということです! ほかのシリーズを知らなくても面白かったですし、私のような初心者の人こそ楽しめる、と率直に思いました。大人も子どもも夢中になる、夢のようなひとときがあなたを待ってます――!
ちなみに、鑑賞後「今作のラストシーンから過去作に繋がる」とのこと。これはほかの作品も観ねば……今から「怪盗グルーの月泥棒」(一作目)を観てきますね!
【徹底解説】ミニオン最大の謎とは?最新作の魅力は?
ミニオン・フリークが太鼓判! 「これは最高の始まり」
最後に、ミニオン大好き!なミニオン・フリークの編集部員が、さらに本作の見どころを深堀り! 本作のフィーバーな魅力をお伝えしていこう。
[フィーバーな魅力vol.1]なぜミニオンたちはグルーをボスに選んだの? 初登場“オットー”がキーマン!?
本作は「はじまりの物語」。半世紀にもおよぶ長~い付き合いであるミニオンたちとグルーの関係性の“原点”が描かれる。ここが過去作と最も異なるポイントだ。
過去の作品でもミニオンたちがグルーを慕い、グルーがミニオンたちを信頼するさまが幾度となく描かれてきた。しかし、彼らの強い絆はどのように育まれたのか? ミニオンたちがグルーを最強の悪党、そして最高のボスとして慕うまでに、何があったのか?
今まで明かされてこなかった“空白期間”がついに描かれ、シリーズ最大とも言える謎が明らかになる! ……だからこそ、ファン待望の一作なのである。
ちなみに、謎のカギを握るのは、シリーズ初登場となるミニオンのオットー。チラリとのぞく歯の矯正ワイヤーがチャームポイントの“ちょっとドジ”なミニオンだが、そんなオットーのある失態がきっかけとなり、ミニオンたちはグルーから絶縁を宣言されてしまい……!?
また、エピソード・ゼロに位置づけられる作品とあって、随所にシリーズ第1作「怪盗グルーの月泥棒」へとつながる伏線やシリーズの重要人物との出会いの描写も! グルーがやがて「月を盗む」という大望を抱くことになった理由も本作で明かされるので、ファンのあなたもお楽しみに!
[フィーバーな魅力 vol.2]今度はミニオンたちがカンフーマスターに! 実は珍しい? “バトル・ミニオン”
本作のミニオンたちは過去に類を見ないバトルモード! おなじみのケビン、ボブ、スチュアートの3人組が少年グルーを救出すべくカンフーマスターに弟子入りし、厳しい修行に挑む。
1970年代前半はちょうどブルース・リーが世界的なアクションスターとして活躍した時期。ブルース・リー(そして「キル・ビル」のユマ・サーマン)でおなじみのイエローのジャージに身を包み、ミニオンたちが華麗なアクションを披露する。
過去シリーズではグルーが様々なガジェットを駆使しつつ、激しいアクションを繰り広げる姿は見られたが、ミニオンたちがここまで激しく、かつスケール感たっぷりに戦うのは実は初めて! だからこそ映画館の大スクリーンで観れば迫力満点でテンション爆アゲ、仲間のために敵に立ち向かうミニオンたちの姿に胸アツ間違いなし!
[フィーバーな魅力 vol.3]レトロでかわいい! 時代はディスコ全盛期70年代 ヒット曲の数々に乗り、ミニオンたちが踊り狂う!
やはり、なんと言ってもミニオンと言えば、歌とダンス! 歌い、踊るミニオンたちを大きなスクリーン&大音量で楽しめるのは映画版ならではの魅力。
これまでのシリーズでも、ビーチ・ボーイズの「Barbara Ann」を“バナナの歌”として熱唱したり、グルーの結婚式でヴィレッジ・ピープルの「Y.M.C.A.」に合わせて踊ったりと、超有名ヒットナンバーが多く引用されてきた。さらに「怪盗グルーのミニオン危機一発」で使用されたファレル・ウィリアムスの「Happy」は、誰もが一度は聞いたことがあるほどの世界的大ヒットを収めた。
その点、今回の舞台はディスコ全盛の70年代! 全編を通じて当時のファンク、ソウル、ディスコの名曲が散りばめられており、 現代とはちょっと変わった “懐かしくて・新しい”テイストの楽曲を心ゆくまで堪能できる。
例えば、独特のメロディラインがクセになるリップス・インクの「ファンキータウン」や、聞けば思わず肩や腰が動き出すアース・ウインド&ファイアーの「シャイニング・スター」などが、ミニオンたちの活躍とともに流れる……鑑賞中はこれらの楽曲の力により、まるで太陽に照らされたようにゴキゲンな気分になれるのだ。
一方で、新曲「Turn Up The Sunshine」(ダイアナ・ロス&テーム・インパラらの共作)も70年代を彷彿させるチューン。ダンサブルでありながらサイケなトリップへ連れ出してくれるような魅力もあり、聞けば聞くほど超アガる。ミニオンたちが同曲にあわせて踊る特別映像もあるので、チェックしてみるとなお楽しい! ……この夏、映画館が1970年代のディスコと化す!?