劇場公開日 2020年6月19日

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「倦怠期の夫婦のへんてこなドタバタ喜劇」今宵、212号室で ピンクマティーニさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0倦怠期の夫婦のへんてこなドタバタ喜劇

2021年2月26日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

劇場で観ようかな、と思って見逃がしていた作品。
キアラ・マストロヤンニ演じるモテモテの妻と、ちょっとだけホリエモン似のいちずな夫。キアラ・マストロヤンニはお父様と瓜二つの男前な顔立ちですね。
カメラワークや演出が演劇チックで、演劇にして見たらおもしろそうだと思いました。また、「昔の女」役で出ていたとうがらし鼻の女優さん、ざんぎりボブヘアが似合っていて、最後の弾き語りもアンニュイで素敵でした。
また、60~70年代のアパートやホテルのインテリアがおしゃれで観察してしまいます。いつも思うのですが、イタリア人の家の室内は、生活臭があるものを隠し、まるで美術館のように美しく整えられているけれど、フランス人のアパートの室内は、ちょっと雑然としていて生活感があって、でもそれがリラックス感や住んでいる人の個性を映し出しています。
長年連れ添った50代~60代のご夫婦が、週末の夜、お酒でも飲みながらゆっくり鑑賞するのにぴったりの映画ではないでしょうか。

ピンクマティーニ