「イタリア人のいいところ満載、同時に普遍的なテノール歌手」パヴァロッティ 太陽のテノール talismanさんの映画レビュー(感想・評価)
イタリア人のいいところ満載、同時に普遍的なテノール歌手
パヴァロッティの人生の局面に合わせた選曲が素晴らしかった。声を出して笑ったり、微笑んだり、嗚咽して泣いてしまったりで観客の自分も大忙し!楽観主義パヴァロッティの笑顔とウイットに富んだ言葉の数々、その裏側にある神経質さが心に沁みた。
パヴァロッティが音大生に教える場面はとてもかっこよかった。白いハンカチの由来もわかって嬉しかった。彼の旅支度の大変さ、イタリアの食材山ほど運搬、運ぶスーツケースはえっと30以下だけど25以上!
ドキュメンタリーというのはとても難しいジャンルだと思う。この映画は映像も音も美しい。パヴァロッティの生き方の転機となった人たちとの出会いや事柄が映像とインタビューで再構成され、ナレーション無し、冗長な話も映像も一切なかった。全て必要不可欠なパズルのピースで成り立っていた。
インタビューを受ける人達が、楽しかったとき、つらかったとき、驚いたときを語ることで、彼らの人生も知ることができた。変わりゆくまたは重苦しい世界情勢を背景に、パヴァロッティが何をして与えたのかが具体的に描かれていた。
私は最初にドミンゴが好きになり、その次はカレーラスだった。パヴァロッティは声は素晴らしいけど大きい人だから演じる役割が限られるのではなどと思い、あまり関心がなかった。だけどこの映画で彼が何をしたのかわかった。監督の手腕なんだと思います。いい映画でした、本当に。
ジョルジュ・ドン
すごかったです。僕も小学生のときバレエやってたし、この曲も高揚感がたまらないし、失禁しそうでした(笑)
「愛と哀しみのボレロ」のレビュー、見て下さいね。
今晩は
普段、ロック(少し、ポップス)ばかり聞いているので、たまにはオペラの映画も見ないとね‥と思い、(車を40分走らせて)昨晩観ました。
「私はマリア・カラス」のような、淡々とした(面白かったですが)ドキュメンタリーかなあ、と思っていたのですが、これが予想を遥かに超えて非常に面白く、又感動するシーンも多々あり、彼の方の人柄が反映されたのか、監督の手腕なのか、多分両方だと思うのですが、秀逸な映画でしたね。(多分、普段オペラと接していない事も影響している感じがしますが・・)
では、又。
お返事ありがとうございました。
オペラ歌手になりたかったポール・ボッツの半生
「ワンチャンス」でポールはオーディションで大失敗。その審査をしているのがパバロッティ(=そっくりさん笑)でした。
ベネチアの観光ムービーにもなっています。