ザ・ビーストのレビュー・感想・評価
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レクター博士には勝てません。
貨物船内で脱走した凶悪犯と、乗り合わせた密猟者の攻防を描く物語。
B級映画への出演が続いているニコラス・ケイジですが、この映画は大作ではありませんが、しっかりとお金をかけた作品です。
貨物船という密閉空間。サイコで元特殊部隊隊員という脱走犯。放たれた猛獣たち。女医とのラブロマンス、船長の息子との疑似親子のような関係。そして裏切り。
面白くする為に色々なものを詰め込み、でも上手にまとめ切れなかった印象です。
ただ、この映画の場合、サイコ犯の設定をどう感じるか?でしょう。明らかに「羊たちの沈黙」を感じさせるものでした。そして、そう感じてしまうと、相手は映画史に残るレクター博士です。勝ち目があるわけがありません。
なまじ犯人を「特殊部隊隊員」としてしまったので、サイコの恐怖を感じにくくなったことも、面白みが減じた理由かもしれません。
もう少し設定を整理すれば、もっと面白くなったと思うので、残念に感じる作品でした。
アニマルパニックではない
護送中あるある…
元特殊部隊の異常殺人鬼を船で護送中、ありがちな逃げ出す展開へ。おまけにホワイトジャガーも船内で逃げ出し、両方の獣がニコラス・ケイジや、ファムケ・ヤンセンを襲う。ファムケはスタイル良いけど、制服姿はもうちょっときつかったな。。MJにも見えてきた。ホワイトジャガーのCGがショボいから、リアリティーがない。ラストはやっぱりジャガーが殺人鬼を喰っちゃう。安心して見れる。
一流のロクデナシ
依頼は普通のジャガー
利己的ニコラス・ケイジ・炸裂
映画業界専門ウェブサイト・IndieWireより、インタビュアが次のようにニコラス・ケイジに質問をしている。「あなたは非常に不安定な人を演じる傾向があり、その結果、時々あなたはトップだと思う人がいます。 その特徴についてどう思いますか?」彼の持論としては、それについて、「私はずっと前に、自然主義的な演技を探求するだけではないという決断をしました.... 私は芸術の共時性を信じています。ある芸術形態でできることは、別の芸術形態でできるということです。」ユングもビックリの発言において、彼が、このように明言するからには、いわゆるB級とされる映画、つまり、VODにスルーする映画に出るのかと前回の映画「KILLERS キラーズ 10人の殺し屋たち」の時も感じたけれども、この映画も低予算と分かるのは、製作総指揮の人数に表れている。
本筋として、輸送船内でのアクションもので、ソリッドシチュエイション映画となっていて、あまり怖そうではないケビン・デュランドが一人で警護隊員をいとも簡単にすべてかたずけた後は、ニコラス・ケイジとの一騎打ちになる展開になる。しかし、ケビン・デュランドの見るからに以前の風貌とは違い、かなり痩せているのが気にかかるが、その一方で、軍医として、乗り込んでいるファムケ・ヤンセンという女優さんは、今年で3本目となるけれども、完全に記憶から飛んでしまっている。ニコラス・ケイジとのやり取りもなかなかうまくいってはいたが....
You know what my father would say?
He'd say, "Mr. Walsh, you're worse than an animal.
Not worth saving."
-You got any brothers?
Only child.
-I'm sure you were the perfect son.
I'm positive you weren't.
CGIの何とも言えない曖昧なところは、ホワイト・ジャガーが一つのアイテムとして、しっかりと描かれなければしらけてしまうものだが、その点は、もう少し何とかならなかったのかと思ってしまう。
多分、ほかの人からするともっと低い評価となるかもしれない。
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