バルカン・クライシスのレビュー・感想・評価
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戦争映画が贖罪映画に! Godspeed!
死にかけた兵士に捕虜が唾。ヘリコプターからポイ。
そんなこともあってか、なんせ始めから凄い。セルビア空爆が始まった時、妊婦さんを旦那さんが病院に連れていき、玄関まで送り車に引き返そうとした瞬間、ドッカ~ッン、病院に爆弾が直撃。さて妊婦さんは?
Death to Serbs
敵兵をポイしたことでロシアに帰れなくなったベック率いるロシア特殊部隊兵たち。しかし、そんなことはよそに彼らの能力を必要とするときが来た。
次の任務は、スラティナ飛行場を奪還し、死守すること。
しかし・・・・・
その空港では指揮官スムク率いる数百人のアルバニア系野盗とベック率いる数人の特殊部隊との壮絶なる戦いが待っていた。この映画の大一番の見どころとなっている。
この映画、ロシア製なので180度見方が異なるのは言うまでもないが、スムクの人物像が非道・残虐・血も涙もない、そんな人なので臭いが伝わるように西側にいるNATO軍も最後にちょこっとだけ出てくるのに悪者に見えてくる。このアルバニア人のスムクという人は、この映画ではテロリスト(コソボ解放軍 AKA: Albanian UCK)という位置付けになっているので、多くの住民を虐殺し、ジェノサイドも行っている場面も出てくるうえに、いきなり一般のバスを襲撃したり、捕まえた可愛い女の子の首に食い込むほどナイフを突き立てたりしている。映画では、たぶんそこまでしたのを見たことがない。ロシア映画、おそるべし!
少し誇張したような銃撃戦や爆弾の破裂具合があるけれども、そんなこと一番の良い例が、ジョン・ウー監督の映画のように火薬だけドンチャカ爆破しとけば戦争映画なんてハリウッド映画では慣れっこになっているので違和感を感じない程度だったので、この映画はそんな次元にいないことを言っておきたいし、またスタントにかかわった人達の活躍は目を見張る一見の価値のあるもので、とにかく偉大と言うしかない。戦闘シーンは間違いなく凄く迫力のある映像に仕上がっていて拍手ものです。パチパチ。
piece of piss
サウンドスケープとしてのロック調の音楽。嫌味がない。紅一点のスナイパー。凄すぎる。コソボ紛争なんて知らなくても十分に楽しめる。少し不謹慎か?
今まで、日本でのロシア感を変えるとまではいかないにしても、ロシア兵を英雄とたたえるロシア以外の国が存在することを目の当たりにすると何か妙な変な思考になってしまう。
少し黒澤映画、少しJ・リー・トンプソン映画、少し燃えよドラゴン。以上です。
なんのこっちゃ。知らんけど。
Nikto krome nas
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