ラスト・バレットのレビュー・感想・評価
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レオンにあやかっただけ
設定もレガシーな殺し屋とジャン・レノの代表作レオンにあやかっただけの無味なサスペンス風映画。
何故ジャンレノのことがわかったのか、まして隠れ家まで、いっさい伏線が無いから怪我を負った謎の女と助けた殺し屋の介抱の様子が淡々と続き、悲惨なラストへ・・。
一応、女の素性は明かされるが富豪の娘の割に殺し屋もどきの不良少女、不自然な家庭環境の設定は何なのでしょう。偶然の様に見せていながら計算づくの様でもあり、ひねりも無いからなんだこれ状態、もう少し客観性での台本の練りが欲しいのだが脚本・監督のフレデリック・プティジャンさんが聴く耳持たないのか忠告する友人がいなかったのか独り相撲を見せられた気がします。
まあ、それでも相変わらずの渋さですからジャンレノのファンには受けるのでしょうかね・・。
空や車などの青を基調にしている上に、ふっくらしたジャン・レノを見るとどうしてもドラえもんを想像してしまう。笑っちゃダメ・・・
たまたまジャン・レノのドラえもん画像を見てしまった直後に鑑賞したため、イメージが強く被ってしまいました。殺し屋として、サウナで簡単に殺害する手口。しかも、それが凍らせた特殊な弾丸だとわかり、警察をも翻弄させ、保安官となったカッパは携帯履歴から謎の男マルコムを追うことに・・・
雪山と一軒家の雰囲気が寒々しくてとても良かった。スノーモビル転覆で大怪我をした女性メロディを助けた殺し屋ヘンリー。痛々しい刺さった木片除去とか、人里離れたところまでやってくる女の存在。不審に思いつつも助けるほかないだろう・・・と、『レオン』のように殺し屋に育てるのか?などと考えてもみましたが、オオカミを追い払うためにポケットをまさぐるヘンリー。なんと、ポケットからライフルを取り出したじゃないか!やっぱドラえもん・・・
鹿狩りや魚を釣って暮らしてはいるが、「オオカミは血の味を覚えるんだ」という台詞や孫子の兵法を愛読するとか、やはり渋みのある殺し屋ヘンリー。メロディの正体がわかった後でも、殺すんじゃなくて拷問したりするサディストでもあった。ドラえもんならそんなことしない。
一方、捜査陣の方も交互に描き、10ヵ月のズレを修復するようにして、クライマックスへと向かう。この描き方はストーリー自体が謎めいていて結構好きなところ。
結局、自分の老いを感じたのだろうか、序盤の水泳とか、腹がへっこまないとか、とにかくヘンリーは死を覚悟したに違いない。次の殺しの報酬とか言ってたけど、その気もなかったのかもしれない。そして、依頼主は会社のナンバー2であるグリグラーなんだろうけど、彼はケスラーの跡取りメロディ=チャーリーをも殺そうとしたのかもしれないという謎も残る。また、マルコムの存在理由は捨て駒だったのか、その辺りのところは誰かと語り合いたくなるような謎めいた結末でした。オオカミと血、兵法、母親の認知症が娘に遺伝しているところなど、結構伏線を回収させていて面白かったです。
何がしたかったのか?
腕利きの殺し屋ジャン・レノ。人里離れた冬山に身を潜めながら暮らしているが、父親を殺された娘が仇討ちにやってくる。足に重症を負っているので看病するが、当初から怪しんでおり、命を狙ってくるのを待ち、真相を聞き出す。追ってきた娘の用心棒も呆気なく殺すが、ラスト、娘を殺さず、追ってきた警官にも自分の位置がわかるように発泡するため、その警官に銃殺される。結局、殺さないで何がしたかったのか?わからん。
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