「スパイ映画を心地良いコメディーに味付け。"愛情"というスパイスがGOOD。」マイ・スパイ アルさんの映画レビュー(感想・評価)
スパイ映画を心地良いコメディーに味付け。"愛情"というスパイスがGOOD。
9歳の女の子ソフィーが、いかつい不器用なスパイJJを翻弄するのが楽しい。そのJJ演じるデイブ・バウティスタが機密漏洩しまくりでスパイとしては疑問だが、ここは突っ込まずに楽しむ設定。【ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー】のドラックスと同じく、役がスッポリとハマっている。
時折挟まれるジョークのセンスと、時折見せる不器用なJJの優しさに、グイグイ引き込まれる。展開は至極普通のコメディーだが、良い意味で''変化球''は無し、安心して家族で楽しめる内容。シンプルに分かりやすくまとめた脚本が、ほぼ無名(?)のキャスト達の良さを最大限に引き出している。
''起承転...''までは穏やかに緩やかに、''...結''の後半1時間で一気に急展開。前半に2人が丁寧に置いてきた伏線と、クリステン・シャール演じるボビーの前フリも含めて、ゆっくり回収されていくのも微笑ましい。
寂しさを隠しきれないソフィーの表情が素晴らしく、結局それを放っておけないJJの凸凹コンビが楽しい。ラストのソフィーの笑顔と、安定のハッピーエンド。莫大な予算じゃなくても、楽しい映画は作れる。休日の午後に観たくなるオススメの一本。
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