恐竜が教えてくれたことのレビュー・感想・評価
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84分に凝縮された思い出の共有
バカンスで島に来た少年がそこに住む人たちとの交流から生きるという喜びを知るお話。
84分という映画としては短いなかで、話の展開が早いわけでもないのにとても濃く、良い意味でお腹いっぱいになる映画です。
タイトルにある恐竜は、「地球上の最後の恐竜は自分が最後って分かっていたのかな?」という主人公の疑問からのもので、恐竜が出てくるわけではありません。
子どもの頃、僕も主人公のように死んだらどうなるんだろう、とか考えて勝手に悲しくなってました。そんなことを一度は考えたことのある人は主人公に共感できるかもしれません。
主人公が出会う女の子テスが可愛らしい。少し破天荒な感じですが、思春期だし納得できる理由もあるし、フランス映画によく出てくるような高慢な女性とは違い、感情移入もできます。
ラストは一体どうなるの?と不安でしたが、予想以上に良いオチでした。ひと夏の恋なのか、今後も続く恋なのかは分かりませんが、人と人は短い時間でも思い出を共有することに意味があると教えてくれます。
誰もが幸せになるような素敵な映画を、是非この機会に劇場でご覧ください。
一歩手前
ファンタスティコ!
オランダ北部のテルスヘリング島に家族と共に1週間のバカンスでやって来た11歳の少年サムが島で母親と2人で暮らす12歳の少女テス出会い巻き起こる話。
ゴキブリの蘊蓄を語ったり、最後の恐竜がどうとか語ったりする変わり者と呼ばれるサム君が、気まぐれお天気ガールのテスちゃんに振り回される話?かと思ったら、テスは秘密を抱えていて…というストーリーで、それを中心に展開していく。
ただの友情か恋愛感情からなのか!?シミをつけるなよとかチャチャを入れられつつも、子供なりにガンバルサム君。
といってもサムもテスも感情は子供でもかなり賢いし空気読めちゃうけど。
母ちゃんは見せ場がなかったものの、脇を固める父ちゃんも結構男前な性格だし、ヒューホも勿論、何よりエリーセも格好良い!
ちょっとみんないい人過ぎる中で、結構ヘビーな内容をさらっとみせる青春物語で、ムズ痒さと爽やかが心地良かった。
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