ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語のレビュー・感想・評価
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久々に映画館で色々な感情が湧いてきた作品
LITTLE WOMEN
彼女の人生の物語が「動き始める」オープニングから、幸福な蜜月と辛い現実の切ないリンケージ、その二つが絶妙にまじりあって収まるところに収まっても再び「動き始める」ラストの本が出来上がっていくシーンは美しかった。シアーシャローナン、エマワトソンなど若手女優を使いつつローラダーンやメリルストリープで脇を固めていてキャストがすべてはまっていた。感傷的なムードは抑えつつ、前作レディバードでもそうだったのですがシアーシャローナンを凄く美しく演じ切っていました。グレタガーウィグ作品をリアルタイムで追えることの嬉しさを噛み締めています。これからシアーシャローナンに注目です。
幸せは、誰かから課されるものでない!
久々の映画館鑑賞!
お家で見る映画も良いですが、やっぱり映画館、良いですね😊
そして、久々の映画館鑑賞1本目がこの映画!
最高でした!
自由と愛の狭間で揺れ動くジョー、誰もが同じような悩みをいだいたことがあるのでは?
自由もいいけど愛も欲しい、ものすごい気持ち分かります😓
登場人物(特にジョー)への感情移入を通して、これは自分の話なのではと感動してしまうほどでした😢
そして、他人から課される幸せほど、欝屈するものはないなーとも思いました。
自分で選ぶからこそ、貧困も苛立ちも乗り越え建前ではない本質的な幸せが手に入るのかなーと。
2020年、こういった時だからこそ、私たち自身の物語を紡いでいきたいですね。
明日からもがんばろう。
劇場で観て良かった
四姉妹っていいなぁ
微笑ましい
4姉妹のものがたり。
美しいストーリー、懐かし名作
運命、追い追われ
4姉妹の華やかな競演
ルイザ・メイ・オルコットの名作小説「若草物語」を新たな視点で映画化した作品。個性のある4姉妹の競演は見応え充分。その他のわき役も豪華キャスト陣が揃っていて目移りします。その中でも主役を演じたシアーシャ・ローナンの存在感は抜群。負けん気が強くお転婆でエネルギッシュな次女ジョーを見事に演じていました。
2020-91
沁みる
イメージぴったりの配役と衣装
原作小説の一作目と二作目に忠実な映画化ゆえ、ストーリーに新鮮味はありませんが、多幸感に包まれた作品です。
『レディ・バード』のグレタ・ガーウィグ監督の指向なのか、ちと現代風の女性自立概念が強めのふりかけ。
主役のジョーが、ニューヨークで作家業をはじめるところからスタートし、様々な現実に際して、過去の回想という形で少女時代のエピソードを挿入する構成。
(『続若草物語』を作中現代として、『若草物語』を思い出すといえばわかるだろうか?)
なので、時系列を脳内で整理しなきゃいけないのが少しつらかった。
そのため、辛めの点数にするけど、優雅な描写、演技演出など、トータルではクオリティが高い作品。
四姉妹の次女ジョー=シアーシャ・ローナン、長女ベス =エマ・ワトソン、四女エイミー=フローレンス・ピューのキャライメージがぴったりなうえ。
ローナンの「怒り」「哀しみ」「嘆き」の演技が素晴らしい。
エマ・ワトソン目当てに行ったんですが、すっかりローナンに魅了されました。
それと、『ミッドサマー』じゃないから、フローレンス・ピューの周囲の人々はそんなに死にません。
『ファイティング・ファミリー』のサラヤ役といい、演技の幅が広いピューにも、今後注目していきたいと思いました。
でも、一番の見どころは、19世紀・南北戦争時代のアメリカの衣装、美術、建物の再現のすごさ。
アカデミー賞の衣装デザイン賞を獲ったのも納得です。
役者の演技で魅せる良作!映画館で観て!
久しぶりに映画らしい映画を観た気がした。
とにかく登場人物が魅力的。
メグ役でエマ・ワトソンが起用されたことで話題になった。当時はなぜ?主役のジョー役じゃないの?と不思議に思ったけど、映画を観て納得した。慎ましく、思慮深く一途な愛情を表現する長女役には、エマの落ち着いた雰囲気がとてもハマり役。
ジョー役のシアーシャ・ローナンは少女から大人へと変化していく女性の姿を見事に演じきった。ふとした表情でも優しさが伝わる演技、何気ない仕草でも育ちの良さが伝わる所作が作中に溢れていて、彼女の演技の虜になってしまった。
エイミー役のフローレンス・ピューはこの映画で初めて出会った女優さん。姉妹の中でお味噌だった時とヨーロッパの社交界で華やかに着飾った姿のギャップがとても良かった。
ベス役のエリザ・スカンレンは今作がデビュー作?なのかな?病弱ながらも他者を思いやれる慈悲深さや姉妹をソファーから眺める愛らしい眼差しが印象的だった。
四姉妹の成長もさることながら、今作では母親役のローラ・ダーンや叔母役のメリル・ストリープも物語をグッと引き締めていた。
結婚への価値観がそれぞれの立場で語られていて、どの登場人物の価値観にも共感して、台詞の一つ一つが心に残った。
劇中でもう一つ注目していたのは衣装!
どのシーンでも目を引くけど演技を邪魔しない配色や洗練されたデザインの衣装は、キャラクターをより一層魅力的に見せるだけではなくて、心理描写や背景までさまざまな役割を担っていた。
衣装や小道具、使っている家具の一つ一つがとても素敵で、画面の中が宝石箱の様だった。
自分の生き方について、肯定的に諦めずに生きていこうという生命力に溢れた作品でした。
観賞後に立てなくなるほど心に刺さりました。
是非、劇場でご覧ください。
美術・衣装が素晴らしく素敵
今だからこそ是非見たい
すばらしい作品で、おすすめです!
特にF.ピュー演じる四女のエイミーのキャラクターが私は好きだったかも。
T.シャラメのローリーも、はまり役ですね。
ジョーとローリーは、やっぱり結婚という形で結びつく間柄ではないのでしょうね。
すべてを知っていて、あたたかく見守るお母さんが良かったです。
そして、ルイ・ガレルが出ているなんて、本篇を見るまで知りませんでした。それも重要な役。
ラスト、ジョーが「物語の中」ではフレデリックと結婚する、という落ちが効いています。
支え合う家族、同胞、隣人。労りの心、傷ついたひとを思いやる気持ち、友情。
嫉妬もあれば、貧困や孤独も。
コロナで疲れた今こそ見て良かった、という作品でした。
本歌取
久しぶりの映画館。それに応える出来栄え。とめどなく奏でられる美しい音楽、素晴らしい調度品や衣装。映画の世界にどっぷり浸れる。
1949年版を予習していたのが成功だったか失敗だったか。一度しか与えられぬ機会だから答えは分からないが、個人的には正解。時系列に沿わず、パッチワークのようにひとつひとつのエピソードが編み直されたようで、ベースに1949年版があるだけに、それぞれのエピソードの意図が鮮やかに浮き上がってくる。「ああっ、ここでこの台詞を入れてくるか」とか、「この2人の関係をこういうシーンで描くか」「こことここを繋ぐか」とか。テンポの早い会話のやりとりは情報量が多く、既に知っているストーリーを立体的に描き出す。
思い入れのある四姉妹。終始、目が乾くことがない。イメージと違うという印象を与えてしまうと心が離れるものであるが、グレタガーウィックの解釈、そしてこの人しかいないと思わせるだけの配役。シアーシャローナンの変化に富んだ表情の豊かさ、ローラダーンとは本当の母娘のよう。エマワトソンはこれぞメグ。エリザスカンレンのベスの目力の強さ。そして驚いたのはフローレンスピューのエイミー。時代の前後で表情が子供と大人に全く変わる。母親に受賞は阻まれたがアカデミーノミネートも納得。ローリーとの展開も違和感を抱かせない。彼女の判断と女の道。話全体を豊かなものとしている。
端役でも大役。メリルストリープもマーチおばさんを好演。ティモーシーシャラメは姉妹の演技をそれぞれ受けとめる。冒頭のシアーシャとのダンスシーンの軽やかさ。既にこの映画はただものではない。作り手がこの四姉妹の物語の普遍性を現代に蘇らせようと全力の演技で応じているようだ。
イメージとは違ったのはラストの展開。名シーンへの期待を裏切ってくる勇気の太さ。現代においてはこう描くべきという作り手の強い意志。全ては作者オルコットと全ての女性に捧げる。その意気上等。
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