ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語のレビュー・感想・評価
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梅雨の時期にこそ見たい爽やかさがある
原作など前情報なしで観賞しました。
痛みもあるけどどこか清々しくて
とても瑞々しい青葉のような心に触れる
そんな映画でした。
朝ドラのような
少し恥ずかしいですが原作を手に取ったことのない人間が観ました。
でもキャラクターは何故か中途半端に知っていたのでジョーに感情移入は出来ました。
楽しかった時期や自然の描き方が素敵な映画です。
綺麗
久しぶりの映画館での映画ー嬉しい!
けど、600人くらいのキャパで、見ているの俺入れて2人!!だと!!さすがに潰れないか心配になるレベルですな。。
さて、映画はけっこう長いので中盤まったりしてしまったけど、全体的には映像も綺麗で、過去と行き来する感じもまぁそこまで複雑でもなく、気持ちいい映画だったかなと思います。若草物語よく知らないのですが、伝えたいことはよくわかるかな。最後の本ができていくところは時代も感じて好きな描写ですな。
次女三女メインなんだろうけど、結局俺はエマワトソンが好き、笑。
複雑な心境に
4姉妹の子供時代のキラキラした感じも、大人になって色んな悩みを抱えている状況も、どちらも今の自分にとってはしんどく感じてしまいました。
子供の頃はジョーみたいに自立した女性になりたい、と思っていて。
そして現在ジョーが憧れた「自由な中年女」になっています…が、そんなにいいもんかしら?!?!
金持ちのイケメン(なんたってティモシー・シャラメ)にプロポーズされたい人生だった…
あぁ、なんだかモヤモヤしてしまいました。
でもジョーも一瞬血迷っていたしそういうところは共感だな〜
この映画は衣装もとてもよくて私は特にエイミーの服が好きです。
クラシックながらも現代っぽい感じもあり見ていて楽しかったです。
解説付きの特集をどこかでしてくれないかなぁ。。。
原作が良いから想定内かも
ジョーがとても現代的。
メグよりも、エミリーが光っていた。
ローリーが彼女と結婚するのは、この配役でないと納得できない。
お母さんが普通っぽいので、良い。聖女みたいでなくて良かった。
ジョーの結婚ビジネス
女にとって結婚はビジネス。男にとってもビジネス的側面はあるよね、ってのは置いといて。いずれにせよ、結婚は財務問題なのであって。男性諸君も「女性は不幸だよなぁ」なんて、他人事みたいに思ってると痛い目に遭うかもよ、って思います。
グレタ・ガーウィグ、好きやわぁ。女性らしい繊細な描写がチラホラ。階段を走り降りるジョーの右手が親柱を力強く握る画を挿し込むとか。海岸の砂浜を使って「無邪気にみんなで騒ぎ遊んだ少女時代」と「現実に向き合って生きている今」を対比。砂浜に寄り添い抱き合って座る二人(ジョーとベス)の、頭頂(頭髪)だけ日の光でふわっと明るい画とか、もう最高に気が利いてる。ガラスを通して見える風景の歪みは当時のガラス製造技術がそうだったから、というよりも、歪みが出るだけのガラスの厚みが経済力を象徴すると同時に、心象表現にもなってるし。姉妹間の嫉妬も愛情も、かしましい微笑ましさも愛おしくなってしまうのは、メリハリは付けるけど、過剰演出にはならない喫水線を知ってるからだと思う。ほんとに、このグレタ・ガーウィグはすごいと思う。
ジョーは自らの結婚をビジネスのネタとして使い、最大限の利益を上げようと、古狸の出版社社長と折衝します。望み通りの内容で手を打ち、自らの名前を著者名にして刷り上がった本を手に取り、感慨に耽るのもそこそこに。「女にとって結婚はビジネス」と言い残した叔母の家を、別の意味の「結婚ビジネス」で手にした資金で学校に改築し、家族揃って大団円。このシーンがミュージカルみたいな演出で微笑ましかった。まぁ、収まるものが収まるべきところに収まった感はあるよね。と言うか、丸く収まりすぎやろ、これw
キャストも各役者さんの演技も良かった!フローレンス・ピューは、姉妹の台風の目と言う役どころもありましたが、各所で印象に残る演技でした。こりゃブラック・ウィドウも楽しみで。と、ティモシー・シャラメが、らしい役でドはまりですやんw 何か、妙な役が続いていた印象なので、彼的には会心の一作ではないでしょうか。
で、やっぱり思うんですが。シアーシャ・ローナンって、グレタ・ガーウィグの分身役=アバターですよね。このコンビ、最高です!
良かった。とっても。
余談:ピアノが鳴り過ぎる問題w ホールで聴くスタインウェイみたいで、あれだけは違和感ありました。また、ベスに贈られたピアノは、54鍵盤より更にこじんまりとしてて48鍵盤くらいしか無かったんじゃないでしょうか。もしかしてチェレスタと言う、ピアノとは別の楽器じゃなかったかと。ピアノは「弦」を叩きますが、チェレスタはいわゆる「鉄琴」で、少しパーッカシブだけど可愛らしい音がします。ベスに似合いの可愛らしい音色だと思う。なんか、この子のためになら、何でもしてあげたくなりますね....
※ショートカットのシアーシャ・ローナンが地味に萌えだった。いや、今まで見たローナンのヘアスタイルで一番良かったw
素晴らしかった。
「女の幸せ」とは。「結婚」「仕事」「貧富」とか、そんなカテゴリーだけでは語りきれない葛藤や信念が描かれていて、何度もうぅッってなった。特に回想の、ジョーとローリーの想いを伝え合う(伝え合いたい)シーンが至高でした。
昔も今も一緒のことがある。
原作は、はるか昔に読んだだけ。なんとなくしか覚えていない。欧米ではドラえもんかサザエさんのようにストーリーや人間関係わかっているのかな?
この作品は、時代が行ったり来たりの連続。
洋画は名前を覚えるのが一苦労。
なので、これ誰だっけ?の連続。
中盤になってようやく理解。
女の幸せって結婚?お金?それとも?
昔も今もみんな一緒。我が娘とどれを選ぶだろうか?
まさに現代!
演者の方がみんな生き生き!
150年ほどの前の話とは思えない。
時代を超えて等身大の女性が飛び出す
映画。
デロリアン号で見に行きたいわ!
あと、どれほどの年月が経てば、この女性たちのことが過去になるのかも考えさせられる。
でも、そんな時代はすぐそこに来てる、と思ってます。
初めて気がついたけど、シアーシャのつづりは読めないわ。
時系列の描き方が独特
ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語 (2019)
「若草物語」を原作にし実写化した作品ですが、時系列の描き方が独特で見る側の理解力をかなり必要とします。
最後までついていければ後半の盛り上がりに泣くほど感動します。
アカデミー主演女優賞にノミネートされた主役のシアーシャ・ローナンは相変わらず達者ですが、
四女を演じた「ミッドサマー」の フローレンス・ピューと「君の名前で僕を呼んで」のティモテ・シャラメの作品ごとの成長は嬉しい。
19世紀の南北戦争時代とは言え編集も役者も今風なので古臭さは全くない若草物語でした。
沢山のシーンが心に残る
オルコットの原作は遠い昔に読んだ記憶があるが、卒読、濫読の学生時代だったので、内容については殆ど覚えていない。性格の異なる4人姉妹のありふれた青春模様を描いた小説だった印象はある。中心的に読んでいた明治文学の波乱万丈に比べて、平凡な日常が坦々と過ぎていくストーリーは退屈で、あらかた読み飛ばしてしまっていた。
本作品を観ると原作の「Little Women」は世界中で翻訳されているだけあって、人が青春時代に直面する普遍的なテーマに正面から取り組んでいる作品だと改めて思う。親の庇護を離れて社会に出ていくに当たり、自分はどのように人生を生きていけばいいのか。女が自立しにくい時代だから金持ちを狙って結婚するのか、結婚が女の幸せとは限らないと断じて独りで生きていくのか、または女優を目指すのか。
エマ・ワトソンが演じた長女メグの台詞に使われた「struggle」という単語が印象的で、もがくとか、あがくといった意味で使われるが、当方としては、山田洋次監督の「男はつらいよ」の主題歌に使われている「奮闘努力」という言葉を当てたいと思う。結婚に反対する妹のジョーに対し、メグは結婚して子供を生んでいろんな苦労をするのが私の幸せなんだと説明する。そのときに使われた単語が「struggle」であり、寅さんが歌う「奮闘努力の甲斐もなく」という歌詞を英語に訳したときに必ず使われるであろう単語である。
万感の思いを込めて妹に「struggle」と語るメグの表情は女の優しさに満ちていて、エマ・ワトソンの女優としての面目躍如のシーンである。鋭敏なジョーは人それぞれに多様な生き方があり、それは肯定されるべきなのだということを悟って、メグに抱きついて泣く。このシーンを観るだけでも本作品を鑑賞する価値がある。
隣はお金持ちの豪邸で、反対側には貧乏人のあばら家がある。これらのお隣さんとの関わり合い方もユニークで慈悲に満ちており、この家族の生き方は本作品を観たり原作の「Little Women」を読んだ世界中の人々に感動を与えたと思う。
本作品は青春群像の映画で、青春時代に抱くあらゆる感情、すなわち期待、羨望、失望、劣等感、優越感、嫉妬、侮蔑、怒り、憎悪、赦し、愛情、哀悼などが、喜怒哀楽が激しくて感情表現がストレートな4人姉妹によって矢継ぎ早に繰り出される。年配の観客は青春とはなんともはや忙しいものだと苦笑しつつ、自分のことを振り返って思い出を懐かしむだろうし、若い観客はまさに自分そっくりだと共感しながら彼女たちの生き方に固唾を呑むかもしれない。
文学作品だがテンポよくストーリーが進むので135分があっという間だ。演出も役者陣の演技も素晴らしい。沢山のシーンが心に残る、とてもいい作品だと思う。
懐かしさと、愛に包み込まれる映画
女性の自立が難しかった時代、それを成し遂げようとする次女のジョーと、個性豊かな四姉妹、温かく優しい母、時代背景を映すようなご近所の様々なご家族との交流が描かれた作品です。
ジョーがNYでの執筆活動に苦労しながら7年前の夢のように楽しかったマサチューセッツでの"少女時代"を回想しながら進む本編は、今の時代に生きる私たちにも通じる感情もあり、懐かしさがより込み上げてきます。
やはり見応えは少女時代の楽しい日々ですね!まるで子猫がじゃれあってるように可愛くて、思わず笑顔になってしまいます。
また衣装や当時の時代を映す映像が本当に美しく、海辺に遊びに行くシーンでは、あー、そんなドレスで海に行くのねー(^^;と、ルノワールの絵画だったか、海辺での貴婦人の様子を描いた作品で、ドレスで海辺にいた作品があったように記憶してますが、その絵画の人物が動くとこんな感じだったのかもな、とも思いながら見ていました。どれもとても美しいです。
やっぱり映画はいいですね!!劇場で観れるようになって本当に嬉しいです!
自立と結婚と幸福と
原作未読、映画では若草物語既知。
南北戦争下のアメリカはマサチューセッツで、青春時代を過ごした賑やか仲良し4人姉妹の物語。
話自体は今更ながら、当時の少し恵まれた家庭環境で育った、作家志望の大人になったばかりの女の子が、7年前の少女時代を振り替えるストーリー。
「如何にも」ではあるけれど、賑やか朗らか仲良し姉妹の、恋愛に嫉妬に好奇心が瑞々し過ぎて眩しくて、爽やかな気持ちにしてくれる。
そんな中で起きるちょっとしたいざこざや、悲哀すら、清々しくて優しくて、そしてほんのり寂しいのに力強く、とても明るい気持ちにさせてくれるドラマだった。
花冠は!!!w
懸命に生きるその日常は物語
新作に飢えてるので観賞
若草物語は古典なりに知ってる程度で
ハウス名作劇場のアニメが印象深かったです
感想としては
魅力的なキャストで活き活きと描かれ
新鮮に感じることが出来ました
中流家庭の4人姉妹
おしとやかな長女で華やかな生活と結婚を夢見るメグ(エマ・ワトソン)
男勝りながら妙に器用で女性ながら自立した生活を夢見るジョー(シアーシャ・ローナン)
病弱で病魔に冒されるも優しく音楽が好きなベス(エリザ・スカンレン)
絵画の才能があり社交界を夢見るエイミー(フローレンス・ピュー )
らとその回りの人々との出来事を回想を行ったり来たりしながら
綴られていくストーリー
特に隣人のイケメンであるローリーとの交流が四姉妹の将来と
運命に関わってきます
夢見る少女だった4人は結局
メグは結婚は果たすも苦しい生活から抜け出せず
ジョーはニューヨークで物書きを目指すもなかなか評価されず
ベスは病魔に冒され実家から離れられず
エイミーは叔母についてヨーロッパに渡るも自分の本心を見いだせず
それぞれ成長と共に悩みを抱えたままベスの病状悪化をきっかけに
再び集まります
ローリーはかなりジョーに思いを寄せるも
ジョーは結婚に幸せを見いだせずプロポーズを断ってしまい
ローリーは結局エイミーと結ばれてしまいます
ジョーは自立を目指すもうまく言い表せない孤独を感じますが
ニューヨークの下宿先で知り合ったフレデリックが
実家まで追いかけてきて結ばれます
19世紀の話ながら家族への思いや女性の自立にまつわるエピソードは
きわめて現代でも変わることのない感覚で描写されており
色々な登場人物に移入して観ることができる映画だと思います
そういう意味ではそこまでストーリーに時代性は感じないのですが
美術はさすがアカデミー賞もらうだけある再現度だったと思います
あまり万人にとっつきにくいジャンルかもしれませんが
たびたび映画やアニメになってる古典ですし
一度観るにしてもおすすめできる作品だと思います
劇場で浸りたい良作
世界的に有名な「若草物語」ですが、恥ずかしながら読んだことはなく、四姉妹の物語であるということぐらいしか知りません。そんな状態での鑑賞でしたが、想像よりはるかに楽しめました。
主人公は、有名な作家になることを目ざす次女のジョー。物語は彼女を中心に描かれますが、その周囲の人物も決してただの脇役ではありません。姉妹のメグ、ベス、エイミーはもちろん、両親も、マーチおばさんも、ローリーも、隣人のお金持ちの老人も、作品の中のすべての人々が、実に生き生きと描かれています。そんな周囲の人々との交流が丁寧に描かれるからこそ、ジョーの生き様がさらに色濃く浮かび上がるような印象を受けました。
序盤こそ舞台背景や人物関係がつかめず、少々まごつきましたが、何度も何度もインサートされる回想シーンのおかげで、いろいろなことが明らかになってきます。これが、静かに降り積もる雪のように重層的に物語に奥行きを与えていく感じで、実に心地よかったです。おかげですっかり世界観に浸り、何度も微笑んで、何度も泣いて、何度も幸せな気分になりました。
作品としては、四姉妹がそれぞれの夢を抱き、現実と直面して悩み、自分の生き方を模索する姿を通して、自立して生きることの難しい時代の女性の生き方を描いているのかもしれません。しかし、それ以上に、家族とともにある幸せ、人との絆の大切さを堪能し、心温まるひと時を過ごすことができました。素敵な作品に出会えたことに心から感謝です。
Write something for me. 不朽の名作って面白い!
恥ずかしながら今まで「若草物語」のタイトルは知っていても内容は全く知りませんでした。だって1868年のアメリカの小説ってハードル高そうですし・・・という訳でまっさらな気持ちで観た本作。いやいや、面白かったです。
内容を知らないだけあって、エイミーがローリーと結ばれるんだ!っとか、お父さん生きてたんだっとか、ベスが亡くなったりとか、ジョーが駅にフレッツを追いかけていって結ばれるシーンとかホント一喜一憂でした。
ベスは最初から死亡フラグな感じはありましたが、それでも亡くなったのは悲しかったです。何だかんだで4姉妹は死んだりしないと勝手に思ってたので。仲良かったおじいちゃんミスター・ローレンスがベスがいない家に入れないシーンは泣けてきます。家族を亡くした時に感じる喪失感というか、隣の部屋とかにいそうなのに実際はもういない時に感じるあの気持ちを経験された事がある方なら誰でも共感できるのではないでしょうか?(って、例えが分かりにくくてスミマセン😣)。
本作って「今」と「過去」が絡まってストーリーが進んで行くんですよね。でも「過去」があった後すぐに「今」の描写がくるんで分かりやすかったですね。で、シーン毎に過去と今を重ね合わせてあるという。こういう編集ってけっこう珍しいかも。グレタ・ガーウィグ監督のセンスが光ってます。
俳優陣は鉄壁でした。シアーシャ・ローナンを筆頭にフローレンス・ピュー、エマ・ワトソン、ティモシー・シャラメの若手、そして別の作品ですがアカデミー賞のローラ・ダーンと今が旬の俳優が揃っています。大御所メリル・ストリープが脇を固めてますし、ベス役のエリザ・スカンレンも今後が期待ですね。
今みたいにネットがあったりしないんで家族の一体感は当時の方が強かったようにも思えますが、人の悩みは世代を超えても変わらないものですよね。百年を超えて語り継がれる物語と今の映画作りが見事にマッチした名作だったと思います。
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