ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語のレビュー・感想・評価
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古くて新しい物語~つまりは普遍か!?
このようなご時世に公開されることになって、かなり残念。
現代にも通じる物語で、女子にはぜひ観てもらいたい映画です。
私のハンドルネームがJoなのは、この物語に由来します。
若草物語は四姉妹と家族と友人の物語ですが、主人公は次女のJo。
当時にしてはかなり自意識の強いタイプの女性で、その強さと心の奥にある脆さとのバランスを上手くとろうとしながら自立していく、そんな主人公にはるか昔の少女時代にどれだけ憧れたことか。
その憧れを損なうことなく、本作ができていて、とても嬉しかった。
私個人の思い入れとは別に、客観的にも良い映画だと思います。
アメリカであのような事件が起こって大きなムーブメントになっているけど、今も昔も変わらないのだと感じさせてくれました。
物語は過去と現在が行ったり来たりしてスピード感もあるから、混乱しないよう観る必要があるかな。
原作の物語を知っていれば混乱ないと思う。
どの役者も適役で上手。
メリル・ストリープ、また見ちゃったよ(苦笑)
風景もとても綺麗で、アメリカ東部の田舎の雰囲気が好きだわ。
クリスマスは雪が似合うよ。
最高
味わいたっぷり
原作未読で無知だけど、すごく楽しめた
・原作はタイトル名しか知らなかったけど、楽しめた。
・ラストの製本シーンはジーンと来た。
・超豪華キャストで、見所満載。
・ジョーに感情移入出来て感動した。
綺麗
複雑な心境に
4姉妹の子供時代のキラキラした感じも、大人になって色んな悩みを抱えている状況も、どちらも今の自分にとってはしんどく感じてしまいました。
子供の頃はジョーみたいに自立した女性になりたい、と思っていて。
そして現在ジョーが憧れた「自由な中年女」になっています…が、そんなにいいもんかしら?!?!
金持ちのイケメン(なんたってティモシー・シャラメ)にプロポーズされたい人生だった…
あぁ、なんだかモヤモヤしてしまいました。
でもジョーも一瞬血迷っていたしそういうところは共感だな〜
この映画は衣装もとてもよくて私は特にエイミーの服が好きです。
クラシックながらも現代っぽい感じもあり見ていて楽しかったです。
解説付きの特集をどこかでしてくれないかなぁ。。。
ジョーの結婚ビジネス
女にとって結婚はビジネス。男にとってもビジネス的側面はあるよね、ってのは置いといて。いずれにせよ、結婚は財務問題なのであって。男性諸君も「女性は不幸だよなぁ」なんて、他人事みたいに思ってると痛い目に遭うかもよ、って思います。
グレタ・ガーウィグ、好きやわぁ。女性らしい繊細な描写がチラホラ。階段を走り降りるジョーの右手が親柱を力強く握る画を挿し込むとか。海岸の砂浜を使って「無邪気にみんなで騒ぎ遊んだ少女時代」と「現実に向き合って生きている今」を対比。砂浜に寄り添い抱き合って座る二人(ジョーとベス)の、頭頂(頭髪)だけ日の光でふわっと明るい画とか、もう最高に気が利いてる。ガラスを通して見える風景の歪みは当時のガラス製造技術がそうだったから、というよりも、歪みが出るだけのガラスの厚みが経済力を象徴すると同時に、心象表現にもなってるし。姉妹間の嫉妬も愛情も、かしましい微笑ましさも愛おしくなってしまうのは、メリハリは付けるけど、過剰演出にはならない喫水線を知ってるからだと思う。ほんとに、このグレタ・ガーウィグはすごいと思う。
ジョーは自らの結婚をビジネスのネタとして使い、最大限の利益を上げようと、古狸の出版社社長と折衝します。望み通りの内容で手を打ち、自らの名前を著者名にして刷り上がった本を手に取り、感慨に耽るのもそこそこに。「女にとって結婚はビジネス」と言い残した叔母の家を、別の意味の「結婚ビジネス」で手にした資金で学校に改築し、家族揃って大団円。このシーンがミュージカルみたいな演出で微笑ましかった。まぁ、収まるものが収まるべきところに収まった感はあるよね。と言うか、丸く収まりすぎやろ、これw
キャストも各役者さんの演技も良かった!フローレンス・ピューは、姉妹の台風の目と言う役どころもありましたが、各所で印象に残る演技でした。こりゃブラック・ウィドウも楽しみで。と、ティモシー・シャラメが、らしい役でドはまりですやんw 何か、妙な役が続いていた印象なので、彼的には会心の一作ではないでしょうか。
で、やっぱり思うんですが。シアーシャ・ローナンって、グレタ・ガーウィグの分身役=アバターですよね。このコンビ、最高です!
良かった。とっても。
余談:ピアノが鳴り過ぎる問題w ホールで聴くスタインウェイみたいで、あれだけは違和感ありました。また、ベスに贈られたピアノは、54鍵盤より更にこじんまりとしてて48鍵盤くらいしか無かったんじゃないでしょうか。もしかしてチェレスタと言う、ピアノとは別の楽器じゃなかったかと。ピアノは「弦」を叩きますが、チェレスタはいわゆる「鉄琴」で、少しパーッカシブだけど可愛らしい音がします。ベスに似合いの可愛らしい音色だと思う。なんか、この子のためになら、何でもしてあげたくなりますね....
※ショートカットのシアーシャ・ローナンが地味に萌えだった。いや、今まで見たローナンのヘアスタイルで一番良かったw
素晴らしかった。
昔も今も一緒のことがある。
まさに現代!
時系列の描き方が独特
沢山のシーンが心に残る
オルコットの原作は遠い昔に読んだ記憶があるが、卒読、濫読の学生時代だったので、内容については殆ど覚えていない。性格の異なる4人姉妹のありふれた青春模様を描いた小説だった印象はある。中心的に読んでいた明治文学の波乱万丈に比べて、平凡な日常が坦々と過ぎていくストーリーは退屈で、あらかた読み飛ばしてしまっていた。
本作品を観ると原作の「Little Women」は世界中で翻訳されているだけあって、人が青春時代に直面する普遍的なテーマに正面から取り組んでいる作品だと改めて思う。親の庇護を離れて社会に出ていくに当たり、自分はどのように人生を生きていけばいいのか。女が自立しにくい時代だから金持ちを狙って結婚するのか、結婚が女の幸せとは限らないと断じて独りで生きていくのか、または女優を目指すのか。
エマ・ワトソンが演じた長女メグの台詞に使われた「struggle」という単語が印象的で、もがくとか、あがくといった意味で使われるが、当方としては、山田洋次監督の「男はつらいよ」の主題歌に使われている「奮闘努力」という言葉を当てたいと思う。結婚に反対する妹のジョーに対し、メグは結婚して子供を生んでいろんな苦労をするのが私の幸せなんだと説明する。そのときに使われた単語が「struggle」であり、寅さんが歌う「奮闘努力の甲斐もなく」という歌詞を英語に訳したときに必ず使われるであろう単語である。
万感の思いを込めて妹に「struggle」と語るメグの表情は女の優しさに満ちていて、エマ・ワトソンの女優としての面目躍如のシーンである。鋭敏なジョーは人それぞれに多様な生き方があり、それは肯定されるべきなのだということを悟って、メグに抱きついて泣く。このシーンを観るだけでも本作品を鑑賞する価値がある。
隣はお金持ちの豪邸で、反対側には貧乏人のあばら家がある。これらのお隣さんとの関わり合い方もユニークで慈悲に満ちており、この家族の生き方は本作品を観たり原作の「Little Women」を読んだ世界中の人々に感動を与えたと思う。
本作品は青春群像の映画で、青春時代に抱くあらゆる感情、すなわち期待、羨望、失望、劣等感、優越感、嫉妬、侮蔑、怒り、憎悪、赦し、愛情、哀悼などが、喜怒哀楽が激しくて感情表現がストレートな4人姉妹によって矢継ぎ早に繰り出される。年配の観客は青春とはなんともはや忙しいものだと苦笑しつつ、自分のことを振り返って思い出を懐かしむだろうし、若い観客はまさに自分そっくりだと共感しながら彼女たちの生き方に固唾を呑むかもしれない。
文学作品だがテンポよくストーリーが進むので135分があっという間だ。演出も役者陣の演技も素晴らしい。沢山のシーンが心に残る、とてもいい作品だと思う。
懐かしさと、愛に包み込まれる映画
女性の自立が難しかった時代、それを成し遂げようとする次女のジョーと、個性豊かな四姉妹、温かく優しい母、時代背景を映すようなご近所の様々なご家族との交流が描かれた作品です。
ジョーがNYでの執筆活動に苦労しながら7年前の夢のように楽しかったマサチューセッツでの"少女時代"を回想しながら進む本編は、今の時代に生きる私たちにも通じる感情もあり、懐かしさがより込み上げてきます。
やはり見応えは少女時代の楽しい日々ですね!まるで子猫がじゃれあってるように可愛くて、思わず笑顔になってしまいます。
また衣装や当時の時代を映す映像が本当に美しく、海辺に遊びに行くシーンでは、あー、そんなドレスで海に行くのねー(^^;と、ルノワールの絵画だったか、海辺での貴婦人の様子を描いた作品で、ドレスで海辺にいた作品があったように記憶してますが、その絵画の人物が動くとこんな感じだったのかもな、とも思いながら見ていました。どれもとても美しいです。
やっぱり映画はいいですね!!劇場で観れるようになって本当に嬉しいです!
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