ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語のレビュー・感想・評価
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Don't Go West!!
3ヶ月ぶりの映画館!! 選んだのは傑作と話題の本作!
森の神殿!?
いやいや、若草物語です!(←自分だけじゃないハズ)
女性が自立するのがまだまだ難しい時代。それぞれの夢や幸せの形を追い求める4姉妹が織りなす物語。
美しくしっかりものの長女メグ、
自分の信念を貫き通す、意思の強い次女ジョー、
体は弱くも、誰よりも優しい心をもつ三女ベス、
おてんばで天真爛漫な四女エイミー
タイプは皆違えど、芯にはお互いを大切に思う気持ちがしっかりとあり、とても暖かな気持ちになれる作品だった。
他にも多くの登場人物がいるのだが、皆それぞれが魅力的で感情移入できるのが凄いところ!お母さんも頑張ってたよねぇ。
そして後半は男性の自分でも思わず涙が溢れる場面も。
全て良かったけど、個人的なベストシーンは、あのコが喧嘩した姉の名前を叫びながらスケート靴を持って走っていく所。不器用な思いがヒシヒシと伝わり、とても愛らしかった(笑)
とにかく、久々に観に行った作品がこれで本当に良かった。
最期の最後に書き換えられたエピローグが、他の何の為でもない、彼女の真の願いであることを祈って☆
心が癒される最高傑作
脱帽!!
なんて美しい映画だろうか
やっぱ映画館でみる映画っていいよね
まず批判から書くと邦題がイケてない。
原作の若草物語は昔の日本人が考えることだからまあ目を瞑るとして、ストーリーオブマイライフて。自伝だからまあ意味はそうなんだけど、タイトル読んで全然見たいと思わないよね。
作中でわかるけど原題:Little Women はお父さんが娘たちを指した呼び方でとてもリスペクトフルなステキな表現でこれをタイトルにチョイスするあたりセンスあるなーと感心するのに、日本の映画会社もうちょっと頭ひねれよって思うよね。もうそのままLittle Womenでええやん。
あと過去と現在を頻繁に行き来する構成にたまに時間軸が追えなくなる。ジョーが髪切ってからは見分けやすくなったけどもうちょい工夫しろよって思う。
映画の感想はというと、原作読んだことなかったから見る前に内容を想像して、女性の社会的自立の難しさを取り上げて問題提起するゴリゴリの社会派映画なのかと思って敬遠してたけどそれは思い違いで、家族、友人、恋人、夢、仕事、お金、生活とかと向き合って信念を持って自分らしく生きるってなんだろうがテーマで、男とか女とか関係なく共鳴できる部分がきっとあってむしろ好きな部類の映画だった。
主要人物が全員やさしくて、リスペクトがあって、家族愛と人間愛にあふれてて、エンドロールが流れたとき純粋な気持ちでいい映画だったなと思える作品。
どうでもいいけどベスのことずっと四女だと思って見てたけど実際は三女だったみたい。でも役者の実年齢調べたら俺の感覚は間違ってなかった。これはキャスティングのミスやで。
久々の映画館でいい映画を観る幸せ
読後感の爽やかな快作
原作は言わずと知れた不朽の名作である若草物語(とはいえ自分は読んだことが無かった。)なので敢えて読後感という言葉を使うが、なんと後味の爽やかな作品か。
南北戦争時代のアメリカのマーチ家の4姉妹を描いた作品。次女のジョー目線でストーリーは紡がれていく。(半自叙伝だからね) 4姉妹のキャラクターが立っていて、それでいて皆悩みや葛藤がありながらも、誰も悪い人がいない。遠い父の為に髪を売る場面、エイミーとローリーの結婚を知り複雑な感情を抱きながらも必死に祝う場面は特にグッときた。
映画としてはジョー(現代的な女性で、愛情深いが頑固)が主役、2-3番手がエイミー(我儘で人懐っこくて情熱的な4女でジョーとはぶつかることが多い。)やローリー(4姉妹の幼馴染の青年で、社会に流されない精神的な自由闊達さや頑固さの点でジョーと共鳴する。)なのだろうが、3女のベス(登場シーンは4姉妹で一番少なく性格も控え目だが印象的)や長女のメグ(社会的にはジョーと正反対の女性を演じる。それでも仲良し。)、向かいの裕福なおじさん(名前は忘れた笑)さえも良いスパイスとなっており、絶妙なバランスだ。
俳優陣の演技も素晴らしい。自分はハリウッド俳優の名前は詳しく無いが、次女役のシアーシャローナン、4女役のフローレンスピュー、ローリー役のティモシーシャラメの名前は覚えておこう。名前を挙げきれないが、この映画、超豪華俳優陣でしたね。
自分は普段は邦画派なのだが、こういう丁寧で情熱的なハリウッド映画は好きだなぁ。
何度も映画化されておりどの時代にもマッチするのが不朽の名作と呼ばれる所以だろうが、それにしても本作の演出は素晴らしかった。文句無しの星5つです。
切なくて泣く
ストーリーは凡庸だが・・・
シァーシャの独壇場
主役のシアーシャ・ローナンが」むちゃくちゃいい!
かしましくて爽やか
言わずと知れた4姉妹の物語。その青春時代を切り取った、家族の物語に、ホッとする。
さすがに女4人集まれば大騒ぎ。他愛のないことを仲良く喋りながらも、喧嘩もすれば、泣いたり、笑ったり忙しい。いわゆる「わちゃわちゃ」した感じが、微笑ましく、ずっと見ていたくなる。
ストーリーは、作家になりたい次女のジョーを中心に組み立てられているので、しつかりしている。が、4姉妹それぞれ個性があって、彼女らの生み出すハーモニーやら不協和音が、なんとも楽しいのだ。この楽しさは、女性監督でなければ撮れないのではなかろうか。
さらに、なんといっても豪華俳優陣が、自然な演技を披露するところが、また楽しい。ジョー役のシアーシャ・ローナンの、一本気に突っ走る感じが、「レディ・バード」のイメージにかぶって爽快だ。堅実な長女メグ役のエマ・ワトソンは綺麗すぎ、可愛いすぎ。奔放なジョーに反発するエイミーには「ミッドサマー」のフローレンス・ビュー。唯一大人しいピアノの名手ベスは初見ながら旬の女優陣の中でも、存在感を失わないエリザ・スカンレンは素晴らしい。彼女たちを優しく見守る母親にローラ・ダーン。嫌味な叔母役でメリル・ストリープ。姉妹の仲間、隣の金持ち屋敷の子供にティモシー・シャラメと、完璧な布陣だ。これだけ豪華メンバーながら、日常の生活をさらりと描いているところは、どう見ても好感度上がるだろう。
厳しい現実もありながら、一生懸命生きていく姿に、前向きな気持ちにさせてくれる。今の世情にどこか不安を感じている中、心の栄養剤になってくれる作品です。
それぞれのわたし。
監督の大胆なアップデートがまさかの感動を齎しているのに驚いた。
次女ジョーの視点で振り返る姉妹それぞれの夢と葛藤、選択と現在。
時間軸の行き来が分かり辛いという面もあるが、大人になってから
自分の過去、子供時代や青春時代を振り返ることはどれほど多いか。
夢、希望、愛、仕事、そしてお金。マーチ家には貧乏という言葉が
常に出てくる。裕福な結婚こそが女性の道標と思われていた時代に、
仕事を持ち自立することが歩むべき道と信じて疑わなかったジョー。
G・ガーウィグだけに女性の自立を描くことは珍しくないと思った。
そうなると男性陣や結婚に対する描写が弱まると思っていたのだが、
これが見事な演出と適材適所。特にローリー役のT・シャラメなど
彼以外に誰がやる?ほどの似合いぶり。ジョー役のS・ローナンは
もちろんなのだが、特筆は何といってもエイミー役のF・ピューの
卓越した演技。こんなエイミー見たことない!ほどのカッコ良さに、
今の現代人に近い価値観と現実を見極める確かな眼力が感じ取れる。
伯母に託された家族を養い守るために選ぼうとした富豪との結婚を、
姉一筋だったローリーに告白されてふいにするのも潔いところだが、
考えてみればローリーも莫大な遺産の後継者なので問題ナッシング。
彼女の思惑はおさまるところへ、ちゃんとおさまっているのである。
監督の作品で恋愛についてこれほど考えさせられたことはなかった。
それぞれの想いを目線で語らせている場面が、時間軸を行き来する。
メグとエイミーは生活重視で富豪との婚活にチャレンジするものの、
やはり想いには抗えない。ジョーは独立して稼ぐことに挑むものの、
そう簡単に成功しない。気付けば大切な人を逃した喪失感に苦しむ。
だけどよく見ると彼女らの目線は、初めからちゃんと好きな相手を
真直ぐに捉えている。そこに介在する金銭や仕事を差し引いて決断
しているのだ。もちろん相手方もそう。目線の一方通行と通じ合う
場面を流れるように繋ぎつつ、やがて現実を直視するその時に本音
が齎されて涙が出る。さすがはマーチ家の両親の娘たちだと頷ける。
個人的にはやはり、孤独だと嘆くジョーと、二番目は嫌だと叫んだ
エイミーの、それぞれの涙が同じローリーに注がれているところが
興味深かった。ローリーは彼女らにとって、恋愛対象というよりは
救世主で、ここぞという時にはいつも助けてくれた恩人なのである。
エイミーの想いは姉への横恋慕から愛に発展したのかもしれないが、
ジョーの想いは「それは愛じゃないわ」と母親に窘められるところ
でハッキリ分かる。どんなに相性がよくても恋人にはなれない二人。
もちろんジョーは、初めからローリーに恋してはいなかったけれど。
さまざまな捉え方で、さまざまな想い出に浸れる新しい若草物語は、
タイトル通り「わたしの」ということになるだろうことも感慨深い。
心に刺さった。
幼い頃にハウス食品の提供の若草物語を思い出しながら。
過去と現代をいったりきたり、だけどとても分かりやすい。
過去に戻る時はイエローアンダートーンの色調で
現代はブルーアンダートンな色調。
過去はそれだけ、暖かみがある思い出として残っていて
現代は少しシビアな痛い所を突かれるような。
そんな感じがした。
私がとても心に刺さった場面。
ジョーとママのやり取りの中で
ママがジョーに『愛しているの?』と
ジョーは『今は愛されたいかな』
すると『それは愛ではないわね』と。
目からウコロでした。
ジョーの気持ちが切なくて
『結婚だけが幸せな人生だと思ってない、でも
たまらなく淋しいの』と
年頃の私は頷いてしまいました。
とても良い映画に出会えて幸せです。
女の子っていいな
女性の人生
同じ女性として、いろいろ共感できるところが多かったです。
怒りをコントロールできない自分に自己嫌悪するシーンや、寂しさと対峙する時の過去の自分と向き合うシーンで、女性の心情がとてもリアルに表現されていました。
ジョーを中心としたストーリーなので、個人的には他の3姉妹についてもっと掘り下げてほしいと思う部分が多かったです。
お母さんがかなりの人格者で、凄いファンタジー感があった。理想ではありますが。
時系列がグルグルするので、わかりづらい人がいるかもしれません。
エイミーが大人のシーンでいきなり野太い声になって「あぁそうか」とわかったりしました。(笑)
久しぶりに温かな家族を感じる作品で鑑賞できて良かったです。
現代の名画
愛のかたちと独身を貫くということ。
なぜ自分はいまだに独身なのか。
なぜ独身女性に迫られると逃げるのか。
すこしでもいいなと思った人を誘わないのか。
ずっと、自分には勇気がないだけと思っていた。
最近は怖いんだな、と思っている。
自分の自由がなくなること、相手を幸せにできないんじゃないかということ、ずっと大切にできる自信がないこと…。
そして今日、この映画を観てちょっぴり気づいてしまった。
自分の女性の愛し方はちょっぴり変わっているのかもしれない…。
この作品ではいろんな愛の形が描かれている。
四姉妹の愛の形、父母の、登場人物たちのその違いはやっぱり大変に面白い。
長く読み継がれる理由もわかる気がした。
そして、ちょっぴり落ち込み、ちょっぴり元気が出た。
ジョーが独身でいることを模索する場面も大変面白いのだが、この物語にあっては独身でいることを模索する人間は昔からいたということ、そのこと自体は新しくもなく、人間たちの人生との格闘として昔からみなが苦しんできたこととして描かれていて、それもきっと一つの真実であると思った。
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